チャプター

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旧約聖書

新約聖書

ネヘミヤ記 9 リビングバイブル (JLB)

1-2. 十月九日になると、人々は別の儀式のためにまた集まりました。 この時は、断食をし、荒布をまとい、頭に土をかぶることになっていました。 こうして、イスラエル人は外国人と縁を切ったのです。

3. 神様のおきてが二、三時間朗読され、その後、数時間にわたって、人々が自分の罪と先祖の罪を告白したのです。 また、全員が神様を礼拝しました。 

4. レビ人の中には、台の上にあがり、喜びの歌をうたって神様をたたえる者もいました。 それは、ヨシュア、バニ、カデミエル、シェバヌヤ、ブニ、シェレベヤ、バニ、ケナニの面々でした。

5.  次いで、レビ人の指導者たちは、大声を張り上げてこう語りかけました。 「さあ立って、神様をほめたたえなさい。 神様は、永遠から永遠に生きておられるお方だからです。 その輝かしいお名前をたたえなさい。 そのお名前は、私たちが考えたり話したりするより、はるかに偉大なものです。」こう叫んだのは、ヨシュア、カデミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレベヤ、ホディヤ、シェバヌヤ、ペタヘヤでした。

6.  エズラは声を出して祈りをささげました。 「ただお一人の神様。 神様は天と地と海、そして、その中に存在するすべてのものをお造りになり、万物を支えておられます。 天の御使いたちもみな、ひれ伏しています。

7.  あなた様は、アブラムを選んで、カルデヤのウルから連れ出し、アブラハムと命名なさった神様です。 

8. さらに、忠実なアブラハムと契約を結び、子々孫々に至るまで、カナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、エブス人、ギルガシ人の地を与えようとお約束なさいました。 そして、今、そのお約束は現実となっているのです。 神様はご自分のことばを裏切るようなことはなさいません。

9.  かつてご先祖がエジプトでなめた苦しみ悲しみを、見過ごしにはなさらず、紅海のほとりで泣き叫んだ声を、聞き届けてくださいました。 

10. エジプト王とその国民の前で、奇蹟を起こされました。 エジプト人がどれほど過酷なことを強いたか、ご存じだったからです。この、決して忘れることのできない出来事によって、神様の輝かしい名声はとどろきました。 

11. ご自分の国民のために海を分断し、かわいた地を通してくださったのです。 しかも、敵を海の深みでおぼれさせました。 まるで激しい流れに投げ込まれた石のように、彼らは沈みました。 

12. そして、人々が道を迷わないように、昼は雲の柱、夜は火の柱を立ちのぼらせて、導いてくださったのです。

13.  また、シナイ山に下り、天から、正しい法律やおきてをお示しくださいました。 

14. 例えば、聖なる安息日についてのおきてなどです。 それらを完全に守れと、神様のしもべモーセによって、お命じになったのです。

15.  人々が飢えた時には、天からパンを降らせ、のどが渇いた時には、岩から水をほとばしらせてくださいました。 また、約束の地に踏み込んで征服せよ、ともお命じになりました。 

16. しかし、ご先祖は高慢で、頑固で、神様の戒めに耳を傾けようとはしませんでした。

17.  彼らは反抗的で、せっかくの奇蹟を何とも思いませんでした。 それどころか、神様に手向かい、指導者を立てて、エジプトの奴隷の身に戻ろうなどと考えだすしまつでした。 しかし、あなた様は赦す神です。 いつも赦そうとし、恵みに富み、思いやり深く、なかなかお怒りにならないお方です。 神様はご先祖をお見捨てにはなりませんでした。 

18. 彼らが子牛の偶像を作って神にまつり上げ、エジプトから連れ出してくれたのはその神様だ、と言いはった時にさえもです。 罪に罪を重ねた彼らなのに、 

19. 深い思いやりで包んで見捨てず、荒野で見殺しにもなさいませんでした。 一日一日、昼も夜も、雲の柱と火の柱で道を示してくださいました。 

20. また、恵み深い霊を送って教え導き、天からはパンを、のどが渇いた時には水を、絶やさずお与えくださいました。 

21. その四十年にわたる荒野生活の間、おかげでご先祖は何一つ不自由しなかったのです。 衣服もすり切れず、足もはれませんでした。

22.  お助けにより、ご先祖は、強大な王国をはじめとして、次々に国々を征服し、足を踏み入れました。 ヘシュボンの王シホンや、バシャンの王オグの国をも、完全に手中におさめました。 

23. 神様はイスラエル人の人口を爆発的にふやし、ご先祖にお約束くださった国へと導かれました。 

24. 彼らの前に、すべての国々はくずおれ、カナンの王や国民でさえ力を失いました。 

25. 神様の国民は、城壁に囲まれた町々と肥沃な土地を占領し、すばらしい品々のあふれる家を攻め取り、掘り井戸、ぶどう園、オリーブ園など、果樹もたくさん手に入れました。 彼らは満腹するまで食べ、お恵みのおかげで楽しむことができました。

26.  ところが、これほどまでにしていただきながら、人々は不従順になり、反逆したのです。 神様のおきてを放り出し、神様に立ち返れと勧めた預言者を殺し、ほかにも、数々の恐るべきことを行ないました。 

27. そこで、神様は彼らを敵の手にお渡しになったのです。 しかし、苦しみの中で叫び求める声を天から聞いて、かわいそうに思い、助け手を送っては、救い出してくださいました。 

28. ところが、万事よしと思ったのも束の間、人々はまたまた罪に陥り、神様は、再び敵の手にお渡しになったのです。 しかし、彼らが反省し、助けを叫び求めると、また天からそれを聞き、手を差し伸べてくださいました。 全く驚くべきあわれみです。 

29. 彼らを罰し、おきてに従わせようとなさったのに、当然従うべきおきてを、高慢にも彼らは鼻であしらい、罪を犯し続けました。 

30. 神様は長年にわたり、忍耐の限りを尽くし、預言者を遣わしては、警告をお与えになりました。 しかし、いつまでたっても、馬の耳に念仏でした。 そこで、もう一度、異教の国の手中に落とされたのです。 

31. けれども、滅ぼし尽くすことはせず、永遠に見捨てたりもなさいませんでした。 ああ、なんと恵みに富み、あわれみ深いお方でしょう。

32.  大いなる、恐るべき神様。 神様は愛と思いやりに満ちた約束を守るお方です。 私たちがなめてきたこのすべての困難が、何の役にも立たなかったとは、お考えにならないでください。 アッシリヤ王に初めて征服されてから今日まで、私たちや、王、諸侯、祭司、預言者など、ご先祖のなめてきた困難は、それはもう大きなものでした。 

33. いつでも、神様は私たちを正しく罰しました。 犯した罪の深さを思えば、当然の罰です。 

34. 王、諸侯、祭司、ご先祖はおきてを無視し、その警告にも耳を貸そうとはしなかったのです。 

35. 神様はどれほど素晴らしいことをしてくださり、どれほど深い恵みを注いでくださったことでしょう。 しかし彼らは、神様を礼拝しようとしませんでした。 広大で肥沃な国土をいただいたにもかかわらず、悪の道から離れようとしなかったのです。

36.  私たちは今、ご先祖に与えられたこの豊かな国で奴隷となっています。 こんなに豊かな土地で、奴隷となっているのです。 

37. あり余る産物は、この地の王のものです。 罪を重ねた私たちは征服され、その王たちの手に落ちたのです。 わが身も家畜も支配され、あわれにも、あごでこき使われています。 

38. おかげで目が覚めました。 もう一度、神様にお仕えすると約束します。 諸侯、レビ人、祭司たちとともに、この誓約書に署名いたします。」