チャプター

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  3. 3
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  10. 10
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旧約聖書

新約聖書

コリント人への第二の手紙 4 リビングバイブル (JLB)

1. 神様の良い知らせを伝えるという、このすばらしい務めに、私たちを任命してくださったのは、神様ご自身です。 それは、あわれみによるのです。 ですから、私たちは、決して落胆しません。 

2. 信じさせるために、あれこれたくらむようなまねはしません。 だましたりは、したくないのです。 書かれてもいないことを、聖書の教えであるかのように思わせることも、決してしません。 そのような恥ずかしい方法は、絶対に用いません。 語る時には、神様の前に立って真実を語ります。 私たちを知っている人はみな、このことを認めてくれるはずです。

3. もし私たちの宣べ伝える良い知らせが、だれかの目に隠されているとしたら、永遠の滅びに突っ走っている人に対してです。 

4. それは、この邪悪な世の神であるサタンのしわざです。 目隠しをさせて、その人の上に輝いている良い知らせの栄光が、見えないようにしているのです。 また、まことの神、キリスト様の栄光に関する、私たちのすばらしい証言を、理解できないようにしているのです。 

5. 私たちは、自分のことを宣伝しているのではありません。 主であるキリスト・イエスのことを、宣べ伝えているのです。 自分については、ただ、イエス様が私たちのために成し遂げてくださったことを知ったので、あなたがたに仕える者となった、とだけ言っておきます。 

6. というのは、「やみの中に光が輝け」と言われた神様が、私たちに、イエス・キリストの顔にある神の栄光の輝きを、理解させてくださったからです。

7. しかし、このすばらしい宝〔いま私たちのうちに輝いている光と力〕は、こわれやすい器〔私たちの弱い肉体〕の中に入っています。 うちにある、その栄光に満ちた力が、確かに神様から与えられたものであって、私たち自身から出たものでないことは、だれの目にも明らかです。

8. 私たちは四方八方から苦しめられ、圧迫されますが、押しつぶされ、打ちのめされることはありません。 「どうしてこんなことが……」と途方にくれるようなことが起きても、絶望して投げ出したりはしません。 

9. 迫害されていても、神様は決してお見捨てになりません。 打ち倒されても、また立ち上がって、前進を続けます。 

10. この体は、かつてのイエス様がそうであったように、いつも死に直面しています。 ですから、私たちを安全に守ってくださる方は、うちに生きておられるイエス様だけであることが、だれの目にも明らかになるのです。

11. まことに、私たちは、主に仕えているために、絶えず死の危険にさらされています。 しかし、そのことでかえって、死ぬべき私たちの体によって、イエス・キリストの力を明らかに示す機会が、常に与えられているのです。 

12. 私たちは、良い知らせを宣べ伝えているために、死に直面しています。 しかしその結果、あなたがたに永遠のいのちが与えられるのです。

13. 旧約聖書の詩篇の作者は、「私は信じている。 それゆえに語る」と言いました。 同じように私たちも、自分が神様の守りの中にあることを確信して、信じていることを大胆に語ります。 

14. 主イエス様を死から復活させてくださった神様が、私たちをもイエス様と共に復活させ、あなたがたといっしょに御前に立たせてくださることを、信じています。 

15. こんな苦しみに甘んじているのも、あなたがたのためを思うからです。 キリスト様に導かれる人が増えれば増えるほど、その大きな恵みを感謝する気持ちがますます満ちあふれ、主の栄光がますます明らかになるのです。

16. ですから、私たちは決して落胆しません。 肉体はしだいに衰えますが、うちにある力は日ごとに強くなってゆきます。 

17. 今の私たちの苦しみや悩みは、結局のところ、取るに足りないものであり、それほど長続きもしません。 しかも、このつかの間の苦しみは、永遠に尽きない、あふれるばかりの、神様の祝福をもたらすのです。 

18. ですから私たちは、いま見えるもの、すなわち、身の回りの苦しみには目をとめません。 むしろ、今は見えない天にある喜びを望み見ているのです。 苦しみは、やがて消え去ります。 しかし、その喜びは、永遠に続くのです。