チャプター

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旧約聖書

新約聖書

コリント人への第二の手紙 2 リビングバイブル (JLB)

1. 私は、「コリントの人々を苦しめるような訪問は、二度とすまい」と、自分に言い聞かせました。 

2. もし私があなたがたを悲しませているとしたら、どうして喜べるでしょう。 私を喜ばせることができるのは、あなたがただけです。 それなのに、私があなたがたを苦しませているとしたら、どうして喜ばせてもらえるでしょう。 

3. 前の手紙であのように書いたのは、私が行く前に、あなたがたの手で、事を処理してもらいたかったからです。 そうすれば、会って、一番喜ばせてくれるはずの人たちから、悲しい思いをさせられなくてすむでしょう。 あなたがたの喜びと私の喜びとは、切っても切れない関係なのですから。 私が喜び勇んで行くのでなければ、あなたがたも、幸福な気持ちにはなれません。

4. どんなにつらい思いであの手紙をしたためたことか! 胸も張り裂けんばかりの思いで、正直なところ、泣いてしまったのです。 傷つけるつもりなどさらさらなく、あなたがたをどれほど愛しているか、また、あなたがたの間で起こった問題をどんなに心にかけているか、ぜひ知ってもらいたかったのです。

5-6. 覚えておいてください。 あの手紙に書いた、今度の事件の張本人は、私を悲しませたというより、あなたがた全体を悲しませたのです。――もっとも、私もずいぶん悲しい思いをしましたが。 私はその人に対して、必要以上にきびしい態度をとりたくありません。彼は、みんなから責められて、もう十分罰を受けています。 

7. 今はむしろ、赦し、慰めてやりなさい。 そうしないと、あまりの悲しみと絶望に打ちひしがれて、立ち直れなくなるかもしれません。 

8. ですから、あなたがたが今もってどんなに深くその人を愛しているか、どうぞ示してやってください。

9. 私の手紙は、あなたがたが、どのくらい私の指示に従ってくれるかを、確かめるためのものでした。 

10. あなたがたがだれかを赦すなら、私もその人を赦します。 何であれ、私が赦したのは、キリスト様の権威によって、あなたがたのために赦したのです。 

11. 赦さなければならない理由は、ほかにもあります。 それは、サタンにあざむかれないためです。 私たちは、サタンのたくらみを知っているのですから。

12. さて、私がトロアスの町まで行った時、主は、良い知らせを宣べ伝える、絶好の機会を与えてくださいました。 

13. ところが、そこでは、信仰の友である、愛するテトスに会えなかったので、彼がどこにいるのか、その身に何か起こったのではないかと、気がかりでなりませんでした。 そんなわけで、何とかしてテトスに会おうと、人々に別れを告げ、まっすぐマケドニヤに向かったのです。

14. しかし、神様に感謝します。 神様は、キリスト様のお働きのゆえに、私たちを、勝利の行進に加えてくださいました。 その目的は、私たちがどこにいようと、今、神様が私たちを通して、主のことを他の人々に告げ知らせ、良い知らせを、かぐわしい香水のように、あたりに広めてくださることです。 

15. 神様に関するかぎり、私たちの生活には、すばらしい、かぐわしい香りが漂っています。 それは、私たちのうちにあるキリスト様の香りであって、回りの救われている人々にも、救われていない人々にも、一つの香りなのです。 

16. 救われていない人々にとっては、私たちは死と滅びの恐れに満ちた香りのように思われます。 けれども、キリスト様を知る人々にとっては、いのちを与える香りなのです。 しかし、このような任務にふさわしい者とは、いったいどんな人でしょう。 

17. それはただ、私たちのように、神様から遣わされて、真心から語る者、キリスト様の力によって、神様の前で語る者だけです。 私たちは、よく人がするように、神様のことばを都合よく曲げて、売り歩くようなことはしません。