チャプター

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  8. 8

旧約聖書

新約聖書

雅歌 5 リビングバイブル (JLB)

1. 「いとしい花嫁よ、さあ、私の庭園にやって来たよ。私は没薬とスパイスを集め、はちの巣から蜜を取って食べ、ぶどう酒とミルクを飲んでいる。」エルサレムの娘たち「愛する方たちよ、食べて飲んでください。 十分に飲んでください。」おとめ

2. 「ある夜のこと、眠っている時、夢の中で愛する方の声が聞こえるのです。 あの方は、私の寝室のドアをたたいておられました。 『いとしい人、私の恋人、私のかわいい鳩よ、開けておくれ。 夜通し外にいたので、すっかり露にぬれてしまった。』

3. ところが、私はこう答えたのです。 『もう寝間着をきてしまったのに、また着替えるのですか。 足も洗ったので、汚したくありませんわ。』

4. それでも、愛する方が鍵を開けようとなさるのを見て気の毒になり、 

5. 跳び起きて、ドアを開けました。 かんぬきの取っ手を引いた時、私の手から香水が、指からかぐわしい没薬の液がしたたり落ちました。 

6. ところが、せっかくお開けしたのに、もうあの方の姿は見えません。 私は心臓の止まる思いでした。どんなにあちこち捜しても、あの方は見あたらないのです。 必死にお呼びしても、返事はありません。 

7. 夜警に見つかり、さんざんにたたかれました。 城壁の見張りには、ベールをはぎ取られました。 

8. エルサレムの娘さん、どうか誓ってください。 私の愛する方を見かけたら、私が恋の病をわずらっていると伝えてほしいの。」エルサレムの娘たち

9. 「女性の中でいちばん美しい人よ。 それほどまでに頼み込む、だれよりもすてきな人とは、いったいどんなお方ですか。」おとめ

10. 「私の愛する方は日焼けしていてハンサムで、ほかのどの男の方よりすてきですわ。 

11. 頭は純金のようで、からすのように黒い髪が波打っています。 

12. 目は、小川のほとりにいる鳩のようで、穏やかに輝き、深く澄んでいます。 

13. 頬は、かぐわしい香料の花壇、くちびるはゆりの花、息は没薬のようです。 

14. 腕は、トパーズをはめ込んだ丸い金の棒。 体は、宝石をちりばめた、光沢のある象牙。 

15. 足は、純金の台座にすえられた大理石のようで、レバノン杉のようにたくましい。 あの方にたち打ちできる人はいません。 

16. あの方のことばは、うっとりするほどです。 あの方のすべてがすてきなのです。 エルサレムの娘さん。 これが私の愛する方、私の恋人です。」エルサレムの娘たち