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民数記 22:12-26 リビングバイブル (JLB)

12.  「行ってはならない。 頼みを聞いてのろってはいけない。 わたしは彼らを祝福しているのだ。」

13.  翌朝、バラムは言いました。 「申しわけありませんが、お帰りください。 神様は行ってはいけないと言われました。」

14.  使いの者たちは、すごすご王のもとへ戻り、断わられたことを伝えました。 

15. しかし、王はあきらめません。 もう一度、より位の高い者たちを、前よりも大ぜい送りました。 

16-17. 一行が持って行った親書には、こうありました。「ぜひともおいでください。 おいでいただければ、手厚くおもてなしし、お望みのものは何でも差し上げましょう。 どうか、イスラエル人どもをのろいに来てください。」

18.  バラムはなかなか承知しません。 「たとい、金銀で飾り立てた宮殿を下さると言われても、神様の命令には逆らえません。 

19. しかしまあ、この前とは別のお告げがあるかもしれませんから、今夜はここにお泊まりください。」

20.  その夜、神様はバラムに命じました。 「彼らといっしょに行ってもよい。 だがいいか、わたしが命じることだけをするのだ。」

21.  翌朝、バラムはろばに鞍をつけ、モアブの指導者たちと出かけました。 

22-23. ところが、バラムが神様の命じられたとおりにしなかったので、神様は腹を立て、途中で殺してしまおうと御使いを送ったのです。 そうとは知らないバラムは、供の者二人と先を急いでいました。 と、突然、バラムのろばの前に、抜き身の剣を下げた神様の使いが、立ちはだかったではありませんか。 驚いたろばは急に駆けだし、道ばたの畑に入り込んでしまいました。 バラムはわけがわかりません。 あわてて鞭をあて、道に戻しました。 

24. 神様の使いは、今度はぶどう園の石垣の間の道に立っていました。 

25. その姿を見るなり、ろばは身をもがき、体をぎゅっと石垣に押しつけたので、バラムは足をはさまれてしまいました。 おこったバラムは、また鞭をあてました。 

26. すると、神様の使いは先に行って、道幅の狭い所に立ちふさがりました。 これでは、どうにも通りようがありません。

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