17. どうぞ、お国を通らせてください。 畑やぶどう園は荒らさないように、十分気をつけます。 井戸の水も飲みません。 国境を越えるまでは、ただまっすぐ街道を進み、決してわき道にそれたりはいたしません。」
18. しかし王は、すげなく突っぱねました。 「だめだ、許可できん。 わが国に一歩でも踏み込んだら、軍隊を出動させるぞ。」
19. 「そうおっしゃらず、何とかお許し願えないでしょうか。 街道からは絶対にそれませんし、水も飲みません。 どうしても飲ませていただかなければならない時は、きちんと代金をお払いします。 ただ通らせていただければよいのです。 決して他意はございません。」
20. 「だめと言ったらだめだ。」 王はあくまでも聞き入れません。 そして警告どおり、大軍をくり出して国境の守りをがっちり固めました。
21-22. これではどうにもなりません。 人々は引き返し、カデシュからホル山へ移りました。
23. エドムとの国境で、神様はモーセとアロンに命じました。
24. 「アロンはもうじき死ぬ。 約束の国へ入ることはできない。 あなたがた二人がメリバの水のことで、わたしの指図に従わなかったからだ。
25. さあ、アロンとその息子エルアザルを連れてホル山に登りなさい。
26. そこで、アロンの祭司の服を脱がせ、息子エルアザルに着せるのだ。 アロンはそこで死ぬ。」