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士師記 6:15-26 リビングバイブル (JLB)

15.  「神様、めっそうもありません。 イスラエルを救うなんて、とてもできっこありません。 私の家は、マナセ部族の中でもいちばん貧乏だし、それに私は、家でいちばん年下なんです。」

16.  「よいか。 神であるわたしがついているんだ。 だからおまえは、たちどころにミデヤンの大軍を打ち破れる。」

17.  「もしそれがほんとうなら、その証拠に奇蹟を見せてください。 いま語りかけてくださっているあなたが本当の神様であると、証明してほしいんです。 

18. ちょっと待っていてくださいませんか。 贈り物を差し上げたいので……。」「よかろう。 おまえが戻るまで待っていよう。」

19.  ギデオンは大急ぎで家に駆け込み、子やぎを一匹焼き上げ、三十六リットルの粉でイースト菌抜きのパンをこしらえました。 次いで肉をかごに詰め、スープをなべに入れて、樫の木の下にいる御使いのところへ運んで来て、差し出しました。

20.  御使いはギデオンに命じました。 「肉とパンをあそこの岩の上に置いて、スープをかけてみなさい。」言われたとおりにすると、 

21. 御使いは手にしていた杖で、肉とパンにさわりました。 するとどうでしょう。 たちまち岩から火が燃え上がり、肉とパンを焼き尽くしてしまったではありませんか! その瞬間、御使いの姿は見えなくなりました。

22.  ギデオンは、ほんとうに神様の使いであったと知って、思わず叫びました。 「ああ、神様! 面と向かって御使いを見てしまいました。」

23.  「大丈夫だ、心配しなくていい。 死にはしない。」 神様はきっぱりお答えになりました。

24.  ギデオンはそこに祭壇を築き、「主との平和の祭壇」と名づけました。 この祭壇は今も、アビエゼル人の地、オフラにあります。 

25. その夜、神様はギデオンに命じて、父親のいちばん上等の雄牛を、父親のものであるバアルの祭壇のところへ引いて行かせ、祭壇を引き倒させた上、そばの女神アシェラの木像をも切り倒させました。

26.  「さあ、わたしのために、祭壇を築き直せ。 その高い所に注意深く石を積むのだ。 次に、さっきの雄牛を完全に焼き尽くすいけにえとして祭壇にささげ、こわした木像をくべて火をたけ。」

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