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士師記 3:17-19-30 リビングバイブル (JLB)

17-19. エグロン王は大へん太っていました。 貢物を渡すと、エフデは帰路につきました。 ところが、町を出てギルガルの石切り場まで来た時、同行の者を先に帰し、一人で王のもとへ戻ったのです。エフデは申しました。 「陛下、内々に申し上げたいことがございます。」王はさっそく、お付きの者たちに座をはずさせました。 これで二人きりです。 

20. 涼しい屋上の間に座っている王に歩み寄りながら、エフデは、「実は、神様のお告げがございまして」と言いました。王は、お告げを受けようと立ち上がりました。 

21. すかさずエフデは左手を伸ばし、隠し持った短剣を抜き放ちざま、王のどてっ腹めがけて、ぐさりと突き刺したのです。 

22-23. 短剣が柄までくい込んで腹わたが流れ出し、脂肪が刃をふさいでしまいました。 すばやくエフデは戸に錠をかけ、抜け道の階段づたいに逃げました。

24.  戻って来た家来は、戸に錠がかかっているので、用を足しておられるのだろうと思い、しばらく待っていました。 

25. ところが、いつまで待っても王は現われません。 心配になって開けてみると、なんと、王は床に倒れて死んでいるではありませんか。

26.  その間にエフデは、石切り場を駆け抜けてセイラへ逃げました。

27. そして、エフライムの山地にたどり着くと、ラッパを吹き鳴らして兵を集め、全軍を指揮下に置いたのです。

28.  「おれに続け。 神様はモアブに勝たせてくださるぞ。」 エフデは全軍に呼びかけました。エフデは進軍し、モアブに通じるヨルダン川の渡し場を押さえて、人っ子ひとり渡らせないようにしました。 

29. それからモアブを襲い、屈強の勇士、約一万人を皆殺しにし、一人も逃しませんでした。 

30. モアブはその日のうちに征服され、イスラエルには、八十年間も平和が続いたのです。

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