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ダニエル書 4:14-31 リビングバイブル (JLB)

14. その御使いはこう叫んだ。 『その木を切り倒し、枝を切り払え。 また、葉を振り落とし、実をまき散らせ。 動物を木陰から、鳥を枝から追い払え。 

15. だが、切り株と根は残し、鉄と青銅の鎖をかけて、野の若草の中に置け。 天の露にぬれさせ、野の動物といっしょに草を食べさせるのだ! 

16. 七年間、人の心ではなく動物の心を持たせるがよい。 

17. これは見張り人たちの宣告であり、聖なる者たちの命令である。 このように宣言するのは、いと高き神が、世界の国々を支配し、みこころのままに、人間の中で最もへりくだった者にさえ、その国々をお与えになるということを、全世界が知るためである。』

18. ベルテシャツァルよ。 以上が余の見た夢だ。 さあ、その意味を教えてくれ。 おまえのほかに、教えてくれる者はいない。 この王国で最も知恵のある者もだめだ。 だが、おまえには聖なる神の霊が宿っているので、教えることができる。」

19. その時ダニエルは、しばらくの間、その夢の意味に度肝を抜かれ、おびえてひと言も口をきけなかった。 ついに、余が口をひらいた。 「ベルテシャツァル、恐れることはない。 夢の意味を話してくれ。」ダニエルは答えた。 「この夢の示していることが、陛下にではなく、陛下の敵にあてはまるのならよろしいのですが……。 

20-22. 実は、陛下が夢でご覧になりました木、青々とした葉をいっぱい茂らせ、みんなが食べても足りるほど実をたわわにつけ、その陰には野獣が住まい、枝には鳥がいっぱいに宿り、世界中の人々に見えるように天にまで達した高い木は、陛下ご自身でございます。 陛下は強く、大きくなり、その偉大さは天にまで達し、その支配は地の果てにまで及びます。

23. 陛下は、神様の使いが天から降りて来て、こう言うのをお聞きになりました。 『この木を切り倒して滅ぼせ。 ただし、切り株と根は若草に囲まれたまま残し、鉄と青銅の鎖をかけておけ。 天の露にぬれさせ、七年間、野の動物たちといっしょに草を食べさせよ。』

24. 陛下。 これはいと高き神様がお定めになったことですから、必ず起こります。 

25. 陛下の国民が陛下を宮殿から追い出します。 陛下は動物のように野に住んで、牛のように草を食べ、その背中は天の露でぬれるでしょう。 いと高き神様が人間の国々を支配し、お選びになった者に支配権をお与えになるということを、陛下が悟るまで、七年間、こんな生活が続きます。 

26. ただし、切り株と根とは残されます。 その意味は、天の神様が支配しておられることを陛下が悟った時、国を返していただける、ということでございます。

27. ネブカデネザル王よ、お願いでございます。 どうぞ、罪を犯しませんように。 正しいことを行ない、貧しい者をあわれんでください。 そうすれば、あるいは神様のお赦しがあるかもしれません。」

28. ところが、これらのことがみな、余の身に起こったのだ。 

29. この夢を見てから十二か月後のことだ。 余は、バビロンの王宮の屋上を歩きながら、 

30. こう言った。 「余は自分の力で、この美しい都を、王宮のある町、帝国の首都に建て上げたのだ。」

31. このことばを語り終えないうちに、天から声があった。 「ネブカデネザル王よ。 おまえに宣告する。 おまえはもう、この国の王ではない。 

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