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ルカによる福音書 22:58-69 リビングバイブル (JLB)

58.  しばらくすると、ほかの男が「いいや、おまえはやつらの仲間に違いない」と言い寄りました。 「違う、違う。 絶対そんなことはない!」ペテロはまた否定しました。

59.  一時間ほどたったでしょうか。 また別の男が、「おまえは確かにイエスの弟子だ。 その証拠に、二人ともガリラヤ人じゃないか」ときめつけました。

60.  ペテロは夢中で否定しました。 「何のことだい! さっぱりわからないぜ。」こう言うか言わないかのうちに、鶏の鳴き声が聞こえました。

61.  その瞬間、イエスはふり向き、ペテロを見つめられました。 ペテロは、はっと我に返りました。 「あすの朝、鶏が鳴くまでに三度、わたしを知らないと言うだろう」というイエスのことばを思い出したのです。 

62. ペテロは外へ走り出て、激しく泣きくずれました。

63-64. さて、見張りの警備員たちは、イエスをからかい始めました。 目隠しをしては、こぶしでなぐり、「おい、今なぐったのはだれだ。 さあ当ててみろよ、預言者様やーい」とはやし立てるなど、 

65. ありとあらゆる侮辱を加えました。

66.  翌朝、夜がしらじらと明けそめるころ、ユダヤの最高議会が開かれました。 祭司長をはじめ、国中の指導者たちがみな勢ぞろいしています。 そこへ、イエスは引き出されました。 

67-68. 尋問が始まりました。 「ほんとうに、おまえはメシヤ(救い主)か。 はっきりしろ。」「そうだと言ったところで、信じる気はもうとうないのでしょう。釈明させるつもりも。 

69. しかし、栄光のメシヤであるわたしが、全能の神の右の座につく時は、もうすぐです。」

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