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ルカによる福音書 22:16-34 リビングバイブル (JLB)

16. 今だから言いますが、神の国で過越が実現するまで、わたしは二度と過越の食事をしません。」

17.  それから、ぶどう酒の杯を取り、感謝の祈りをささげてから、こう言われました。 「これを分け合いなさい。 

18. わたしは神の国が来るまで、二度とぶどう酒は飲みません。」

19.  次にパンを取り、神に感謝してから、それをちぎり、弟子たち一人一人に分け与えながら言われました。 「これはあなたがたに与える私の体です。 わたしの記念に、食べなさい。」

20.  食事のあと、杯を弟子たちに渡して言われました。 「このぶどう酒は、神があなたがたを救ってくださるという新しい契約を保証するものです。 つまり、あなたがたのたましいを買い戻すために、わたしが流す血の代わりなのです。 

21. それなのに、この食事にいっしょに座っている一人が、わたしを裏切るのです。 

22. わたしは死ななければなりません。 それが神のご計画なのです。 だが、裏切り者には、どんな恐ろしいのろいが待ち受けていることでしょうか……。」

23.  弟子たちは、そんなことをするのは、いったいだれだろう、といぶかりました。

24.  それが一段落すると、やがて実現する御国で、だれが一番偉いかということで、ああでもない、こうでもないと議論を始めました。

25.  イエスは、この有様をご覧になって言われました。 「この世では、王や高官たちが、支配者として権力をほしいままにしています。 

26. だが、あなたがたの間では違います。 一番よく人に仕える人こそ、指導者になるのです。 

27. この世では、主人が食卓に着き、召使に給仕をさせます。 だが、あなたがたの間では、それではいけません。 このわたしが給仕してあげるのですから。 

28. だがあなたがたは、わたしにふりかかった、さまざまの試練の時に、よくいっしょに耐え抜いてくれました。 

29. だから、父が、わたしに御国をお任せくださったように、わたしも、あなたがたにすばらしい特権をあげましょう。 

30. 御国で、わたしの食卓に着き、共に食事をする特権、また王座に座って、イスラエルの十二の部族をさばく特権です。

31.  シモン、シモン。 いいですか。 サタンがあなたがたを麦のように、ふるいにかけることを願い出ました。 

32. だが、安心しなさい。 あなたの信仰が全くだめにならないように、祈ってあげました。 だから、悔い改めて立ち直った時には、仲間の者たちもしっかり立てるように、力づけてやりなさい。」

33.  するとシモンは、とんでもないといった顔で、きっぱりと言いきりました。 「主よ、何をおっしゃるのです! 私は牢獄までもついてまいります。 ごいっしょに死ぬ覚悟もできております。」

34.  「ペテロよ。 残念ですが、はっきり言います。 明日の朝、鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言いはるでしょう。」

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