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マルコによる福音書 8:18-35 リビングバイブル (JLB)

18. ちゃんと、目も耳もそろっているのに、見えも聞こえもしないのですか。 何も覚えていないのですか。 

19. 五つのパンを五千人に食べさせた時のことを。 あの時、パンくずは幾かごになりましたか。」「十二かごです。」

20.  「じゃあ、七つのパンで四千人に食べさせた時は?」「七かごです。」

21.  「それなのに、まだあなたがたは、パンがないのを、わたしが苦にしていると思うのですか。」

22.  一行がベツサイダに到着すると、人々が盲人の手を引いて来ました。 「どうか、さわって治してやってください」と頼むので、 

23. イエスはその盲人の手を取り、村の外へ連れ出されました。 そして彼の両眼につばきをつけ、手をあてて、「どうですか、何か見えますか」とお尋ねになりました。

24.  男はあたりをきょろきょろ見回しながら、「は、はい。 見えます。 見えます。 人が見えます。 ぼんやりしていますが……。 まるで、木が歩いてるみたいです」と答えました。

25.  イエスはもう一度、両眼におさわりになりました。 男はじっと見つめていました。 するとだんだん視力が回復し、何もかも、はっきり見えるようになりました。

26.  イエスは、男を家族のもとへお帰しになり、「村へは行かないように」と注意されました。イエスこそ救い主

27.  イエスの一行はガリラヤを去り、ピリポ・カイザリヤの村々へ行きました。 道々、イエスは弟子たちに、「人々は、わたしのことをだれだと言っていますか」とお尋ねになりました。

28.  「バプテスマのヨハネだと言う者もいれば、エリヤだと言う者もいます。 また昔の預言者が生き返ったと言う者もいます」と、弟子たちは答えました。

29.  するとイエスは、「では、あなたがたは、だれだと思っているのですか」とお尋ねになりました。 即座に、ペテロが、「あなた様こそキリスト(救い主)です」と答えました。 

30. ところが、イエスは、このことをだれにも話してはいけないと、きびしく言われました。

31.  それから、やがて自分が経験する恐ろしい出来事――長老、祭司長、ユダヤ人の指導者たちに捨てられ、殺され、三日目に復活することを、弟子たちに話し始めました。 

32. それも、実にはっきりとお話しになったので、ペテロはイエスをわきに呼び、「そんなことをおっしゃるものではありません」と忠告しました。

33.  イエスは、ふり返って弟子たちを見回すと、非常にきびしい口調でペテロに言われました。 「下がれ、サタン! あなたはただ人間的な見方をして、神の立場からは考えてみようともしていないのです。」

34.  それから、弟子たちと群衆とを呼び寄せ、こう言われました。 「だれでもわたしについて来たければ、自己中心の生活をやめ、自分の十字架を背負って、ついて来なさい。 

35. いのちを守ることにばかり、あくせくしていたら、かえってそれを失います。 わたしと、この神のすばらしい知らせとのためにいのちを投げ出す者だけが、生きることの意味をほんとうに知るのです。

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