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マルコによる福音書 15:16-29-30 リビングバイブル (JLB)

16.  ローマ兵たちは、イエスを総督官邸内の兵営に引っ立てて行き、全部隊を召集しました。 

17. その目の前で、イエスに紫色のガウンを着せ、長く鋭いとげのあるいばらで冠を作り、頭にかぶせると、 

18. 「よおっ、ユダヤ人の王様」とはやし立て、皮肉たっぷり敬礼しました。 

19. それから、頭を葦の棒でたたいたり、つばきをかけたり、ひれ伏して拝むまねをしたりして、からかいました。

20.  こうしてさんざん笑いものにしたあげく、紫色のガウンをはぎとってもとの着物をきせ、いよいよ、十字架につけるために引き出しました。

21.  途中、ちょうど、田舎から来合わせていたクレネ人のシモンという男に、むりやりイエスの十字架を背負わせました〔シモンは、アレキサンデルとルポスの父親です〕。

22.  兵士たちは、イエスをゴルゴタ〔がいこつ〕と呼ばれる場所に連れて行きました。 

23. そこで、没薬を混ぜたぶどう酒(痛みを和らげる飲み物)を飲ませようとしましたが、イエスはお断わりになりました。 

24. 兵士たちは、イエスを十字架につけてしまうと、さっそくくじを引き、その着物を分け合いました。

25.  イエスが十字架につけられたのは、朝の九時ごろでした。

26.  イエスの頭上には、罪状書きが掲げられ、それには「ユダヤ人の王」と書いてありました。

27.  その日、二人の強盗も、イエスといっしょに十字架につけられました。 二人の十字架はイエスの両側でした。 

28. こうして、『彼は罪人の一人に数えられた』という聖書(旧約)のことばどおりになったのです。

29-30. 刑場のそばを通りかかった人たちは、大げさな身ぶりをしながら、「ざまあみろ! 神殿を打ちこわして三日で建て直すんだってなあ、そんなに偉いなら、たった今、十字架から降りて来いよ、自分を救ったらどうなんだい!」と、口ぎたなくイエスをののしりました。

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