旧約聖書

新約聖書

コリント人への第二の手紙 11:12-32 リビングバイブル (JLB)

12. しかし、今のやり方を、これからも続けるつもりです。 それは、私たちと同じように神様のために働いている、と誇る人たちの根拠を、くつがえすためです。

13. 彼らは、決して神様から遣わされた者ではありません。 「ぺてん師」です。 人をだまして、てっきりキリスト様の使徒だと思い込ませるのです。 

14. しかし、今さら驚きもしません。 サタンでさえ、光の御使いに変装できるのです。 

15. ですから、サタンの手下どもがまねして、敬虔な牧師になりすましたとしても、別段、驚くことはありません。 最後には、その悪事にふさわしい罰を、徹底的に受けるのです。

16. もう一度お願いします。 こんなことを言う私が、理性を失ったなどとは、思わないでください。 しかしまた、それならそれで、「理性を失った愚か者」のことばに、とにかく耳を傾けてください。 あの人たちみたいに、私も少しばかり誇ってみせます。 

17. こんな自慢話は、主に命じられてするのではありません。 私は、知恵のない愚か者のつもりなのですから。 

18. 自分の偉さをしきりに言いふらす、ほかの人のまねを、してみましょう。 

19. 〔りこうさを誇るあなたがたなのに、よくも、ほくほく顔で、あの愚か者たちの言うことを聞いていますね。 

20. 奴隷にされても、持ち物を奪われても、利用されても、いばられても、顔をたたかれても、よく平気でいられますね。 

21. 口にするのも恥ずかしいことですが、私は弱くて、とてもそんなまねはできません。 しかし、彼らが誇るくらいのことは何でも――またもや愚か者に甘んじますが――私だって誇れるのです。〕

22. 彼らは、ヘブル人だと自慢しているのですか。 私もヘブル人です。 神様の選びの民、イスラエル人だと言うのですか。 私もそうです。 アブラハムの子孫ですか。 私もそうです。

23. 彼らは、キリスト様に仕えていると言うのですか。 しかし、私はもっと仕えてきました。 〔こんなに自慢をする私は、気でも狂ったのでしょうか。〕 彼らよりずっと苦労して働いてきました。 投獄されたこともかなりの回数に及び、むち打たれたことは数えきれず、何度も何度も死に直面しました。 

24. ユダヤ人から、三十九回の恐ろしいむち打ちの刑を受けたことが五度あります。 

25. それから、むちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度、一昼夜、海上を漂ったことが一度あります。 

26. 幾度も長い苦しい旅をし、川がはんらんしたり、強盗に襲われたり、同国人からも外国人からも迫害されたりして、何度も危険な目に会いました。 町々では暴徒に取り囲まれ、荒野や嵐の海でやっと命びろいしたこともあります。 クリスチャンだと自称しながら、実はそうでない人たちに苦しめられたこともあります。 

27. 疲れ果て、苦しみ、たびたび眠れない夜を過ごしました。 飢え渇き、食べ物もなく過ごしたことも、しょっちゅうです。 また服もなく、寒さに震えていたこともありました。

28. こんなことのほかに、絶えず、諸教会がどうなるかという心配をかかえています。 

29. 誤った道を進んでいる人を見て、悲しまないでいられるでしょうか。 倒れている人を見て、知らん顔ができるでしょうか。 精神的に痛手を受けている人を見て、傷つけた相手を激しく怒らずにいられるでしょうか。

30. しかし、もしどうしても誇る必要があるなら、私はむしろ、自分を弱く見せる事柄を誇ります。 

31. 主イエス・キリストの父なる神、永遠にほめたたえられる方は、私が真実を語っているのをご存じです。 

32. 一つ例をあげましょう。 ダマスコで、アレタ王の代官が、私をつかまえようと、町の門を厳重に見張っていました。 

完全な章を読みます コリント人への第二の手紙 11