26. 七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。
27. あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。
28. わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。
29. エジプト全国に七年の大豊作があり、
30. その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう。
31. 後に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作は国のうちで記憶されなくなるでしょう。
32. パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事が神によって定められ、神がすみやかにこれをされるからです。
33. それゆえパロは今、さとく、かつ賢い人を尋ね出してエジプトの国を治めさせなさい。
34. パロはこうして国中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの国の産物の五分の一を取り、
35. 続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で町々にたくわえ守らせなさい。
36. こうすれば食糧は、エジプトの国に臨む七年のききんに備えて、この国のためにたくわえとなり、この国はききんによって滅びることがないでしょう」。
37. この事はパロとそのすべての家来たちの目にかなった。
38. そこでパロは家来たちに言った、「われわれは神の霊をもつこのような人を、ほかに見いだし得ようか」。
39. またパロはヨセフに言った、「神がこれを皆あなたに示された。あなたのようにさとく賢い者はない。
40. あなたはわたしの家を治めてください。わたしの民はみなあなたの言葉に従うでしょう。わたしはただ王の位でだけあなたにまさる」。
41. パロは更にヨセフに言った、「わたしはあなたをエジプト全国のつかさとする」。