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創世記 38:1-16 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. そのころユダは兄弟たちを離れて下り、アドラムびとで、名をヒラという者の所へ行った。

2. ユダはその所で、名をシュアというカナンびとの娘を見て、これをめとり、その所にはいった。

3. 彼女はみごもって男の子を産んだので、ユダは名をエルと名づけた。

4. 彼女は再びみごもって男の子を産み、名をオナンと名づけた。

5. また重ねて、男の子を産み、名をシラと名づけた。彼女はこの男の子を産んだとき、クジブにおった。

6. ユダは長子エルのために、名をタマルという妻を迎えた。

7. しかしユダの長子エルは主の前に悪い者であったので、主は彼を殺された。

8. そこでユダはオナンに言った、「兄の妻の所にはいって、彼女をめとり、兄に子供を得させなさい」。

9. しかしオナンはその子が自分のものとならないのを知っていたので、兄の妻の所にはいった時、兄に子を得させないために地に洩らした。

10. 彼のした事は主の前に悪かったので、主は彼をも殺された。

11. そこでユダはその子の妻タマルに言った、「わたしの子シラが成人するまで、寡婦のままで、あなたの父の家にいなさい」。彼は、シラもまた兄弟たちのように死ぬかもしれないと、思ったからである。それでタマルは行って父の家におった。

12. 日がたってシュアの娘ユダの妻は死んだ。その後、ユダは喪を終ってその友アドラムびとヒラと共にテムナに上り、自分の羊の毛を切る者のところへ行った。

13. 時に、ひとりの人がタマルに告げて、「あなたのしゅうとが羊の毛を切るためにテムナに上って来る」と言ったので、

14. 彼女は寡婦の衣服を脱ぎすて、被衣で身をおおい隠して、テムナへ行く道のかたわらにあるエナイムの入口にすわっていた。彼女はシラが成人したのに、自分がその妻にされないのを知ったからである。

15. ユダは彼女を見たとき、彼女が顔をおおっていたため、遊女だと思い、

16. 道のかたわらで彼女に向かって言った、「さあ、あなたの所にはいらせておくれ」。彼はこの女がわが子の妻であることを知らなかったからである。彼女は言った、「わたしの所にはいるため、何をくださいますか」。

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