8. 時にリベカのうばデボラが死んで、ベテルのしもの、かしの木の下に葬られた。これによってその木の名をアロン・バクテと呼ばれた。
9. さてヤコブがパダンアラムから帰ってきた時、神は再び彼に現れて彼を祝福された。
10. 神は彼に言われた、「あなたの名はヤコブである。しかしあなたの名をもはやヤコブと呼んではならない。あなたの名をイスラエルとしなさい」。こうして彼をイスラエルと名づけられた。
11. 神はまた彼に言われた、「わたしは全能の神である。あなたは生めよ、またふえよ。一つの国民、また多くの国民があなたから出て、王たちがあなたの身から出るであろう。
12. わたしはアブラハムとイサクとに与えた地を、あなたに与えよう。またあなたの後の子孫にその地を与えよう」。
13. 神は彼と語っておられたその場所から彼を離れてのぼられた。
14. そこでヤコブは神が自分と語られたその場所に、一本の石の柱を立て、その上に灌祭をささげ、また油を注いだ。
15. そしてヤコブは神が自分と語られたその場所をベテルと名づけた。
16. こうして彼らはベテルを立ったが、エフラタに行き着くまでに、なお隔たりのある所でラケルは産気づき、その産は重かった。
17. その難産に当って、産婆は彼女に言った、「心配することはありません。今度も男の子です」。
18. 彼女は死にのぞみ、魂の去ろうとする時、子の名をベノニと呼んだ。しかし、父はこれをベニヤミンと名づけた。
19. ラケルは死んでエフラタ、すなわちベツレヘムの道に葬られた。
20. ヤコブはその墓に柱を立てた。これはラケルの墓の柱であって、今日に至っている。
21. イスラエルはまた、いで立ってミグダル・エダルの向こうに天幕を張った。
22. イスラエルがその地に住んでいた時、ルベンは父のそばめビルハのところへ行って、これと寝た。イスラエルはこれを聞いた。さてヤコブの子らは十二人であった。
23. すなわちレアの子らはヤコブの長子ルベンとシメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン。
24. ラケルの子らはヨセフとベニヤミン。
25. ラケルのつかえめビルハの子らはダンとナフタリ。