旧約聖書

新約聖書

創世記 31:11-28 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

11. その時、神の使が夢の中でわたしに言った、『ヤコブよ』。わたしは答えた、『ここにおります』。

12. 神の使は言った、『目を上げて見てごらん。群れの上に乗っている雄やぎは皆しまのあるもの、ぶちのもの、霜ふりのものです。わたしはラバンがあなたにしたことをみな見ています。

13. わたしはベテルの神です。かつてあなたはあそこで柱に油を注いで、わたしに誓いを立てましたが、いま立ってこの地を出て、あなたの生れた国へ帰りなさい』」。

14. ラケルとレアは答えて言った、「わたしたちの父の家に、なおわたしたちの受くべき分、また嗣業がありましょうか。

15. わたしたちは父に他人のように思われているではありませんか。彼はわたしたちを売ったばかりでなく、わたしたちのその金をさえ使い果したのです。

16. 神がわたしたちの父から取りあげられた富は、みなわたしたちとわたしたちの子どものものです。だから何事でも神があなたにお告げになった事をしてください」。

17. そこでヤコブは立って、子らと妻たちをらくだに乗せ、

18. またすべての家畜、すなわち彼がパダンアラムで獲た家畜と、すべての財産を携えて、カナンの地におる父イサクのもとへ赴いた。

19. その時ラバンは羊の毛を切るために出ていたので、ラケルは父の所有のテラピムを盗み出した。

20. またヤコブはアラムびとラバンを欺き、自分の逃げ去るのを彼に告げなかった。

21. こうして彼はすべての持ち物を携えて逃げ、立って川を渡り、ギレアデの山地へ向かった。

22. 三日目になって、ヤコブの逃げ去ったことが、ラバンに聞えたので、

23. 彼は一族を率いて、七日の間そのあとを追い、ギレアデの山地で追いついた。

24. しかし、神は夜の夢にアラムびとラバンに現れて言われた、「あなたは心してヤコブに、よしあしを言ってはなりません」。

25. ラバンはついにヤコブに追いついたが、ヤコブが山に天幕を張っていたので、ラバンも一族と共にギレアデの山に天幕を張った。

26. ラバンはヤコブに言った、「あなたはなんという事をしたのですか。あなたはわたしを欺いてわたしの娘たちをいくさのとりこのように引いて行きました。

27. なぜあなたはわたしに告げずに、ひそかに逃げ去ってわたしを欺いたのですか。わたしは手鼓や琴で喜び歌ってあなたを送りだそうとしていたのに。

28. なぜわたしの孫や娘にわたしが口づけするのを許さなかったのですか。あなたは愚かな事をしました。

完全な章を読みます 創世記 31