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伝道の書 5:11-20 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

11. 財産が増せば、これを食う者も増す。その持ち主は目にそれを見るだけで、なんの益があるか。

12. 働く者は食べることが少なくても多くても、快く眠る。しかし飽き足りるほどの富は、彼に眠ることをゆるさない。

13. わたしは日の下に悲しむべき悪のあるのを見た。すなわち、富はこれをたくわえるその持ち主に害を及ぼすことである。

14. またその富は不幸な出来事によってうせ行くことである。それで、その人が子をもうけても、彼の手には何も残らない。

15. 彼は母の胎から出てきたように、すなわち裸で出てきたように帰って行く。彼はその労苦によって得た何物をもその手に携え行くことができない。

16. 人は全くその来たように、また去って行かなければならない。これもまた悲しむべき悪である。風のために労する者になんの益があるか。

17. 人は一生、暗やみと、悲しみと、多くの悩みと、病と、憤りの中にある。

18. 見よ、わたしが見たところの善かつ美なる事は、神から賜わった短い一生の間、食い、飲み、かつ日の下で労するすべての労苦によって、楽しみを得る事である。これがその分だからである。

19. また神はすべての人に富と宝と、それを楽しむ力を与え、またその分を取らせ、その労苦によって楽しみを得させられる。これが神の賜物である。

20. このような人は自分の生きる日のことを多く思わない。神は喜びをもって彼の心を満たされるからである。

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