9. 野牛は快くあなたに仕え、あなたの飼葉おけのかたわらにとどまるだろうか。
10. あなたは野牛に手綱をつけてうねを歩かせることができるか、これはあなたに従って谷を耕すであろうか。
11. その力が強いからとて、あなたはこれに頼むであろうか。またあなたの仕事をこれに任せるであろうか。
12. あなたはこれにたよって、あなたの穀物を打ち場に運び帰らせるであろうか。
13. だちょうは威勢よくその翼をふるう。しかしこれにはきれいな羽と羽毛があるか。
14. これはその卵を土の中に捨て置き、これを砂のなかで暖め、
15. 足でつぶされることも、野の獣に踏まれることも忘れている。
16. これはその子に無情であって、あたかも自分の子でないようにし、その苦労のむなしくなるをも恐れない。
17. これは神がこれに知恵を授けず、悟りを与えなかったゆえである。
18. これがその身を起して走る時には、馬をも、その乗り手をもあざける。
19. あなたは馬にその力を与えることができるか。力をもってその首を装うことができるか。
20. あなたはこれをいなごのように、とばせることができるか。その鼻あらしの威力は恐ろしい。
21. これは谷であがき、その力に誇り、みずから出ていって武器に向かう。