5. 分け前を得るために友を訴えるものは、その子らの目がつぶれるであろう。
6. 彼はわたしを民の笑い草とされた。わたしは顔につばきされる者となる。
7. わが目は憂いによってかすみ、わがからだはすべて影のようだ。
8. 正しい者はこれに驚き、罪なき者は神を信ぜぬ者に対して憤る。
9. それでもなお正しい者はその道を堅く保ち、潔い手をもつ者はますます力を得る。
10. しかし、あなたがたは皆再び来るがよい、わたしはあなたがたのうちに賢い者を見ないのだ。
11. わが日は過ぎ去り、わが計りごとは敗れ、わが心の願いも敗れた。
12. 彼らは夜を昼に変える。彼らは言う、『光が暗やみに近づいている』と。
13. わたしがもし陰府をわたしの家として望み、暗やみに寝床をのべ、
14. 穴に向かって『あなたはわたしの父である』と言い、うじに向かって『あなたはわたしの母、わたしの姉妹である』と言うならば、
15. わたしの望みはどこにあるか、だれがわたしの望みを見ることができようか。
16. これは下って陰府の関門にいたり、われわれは共にちりに下るであろうか」。