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使徒行伝 8:7-25 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

7. 汚れた霊につかれた多くの人々からは、その霊が大声でわめきながら出て行くし、また、多くの中風をわずらっている者や、足のきかない者がいやされたからである。

8. それで、この町では人々が、大変なよろこびかたであった。

9. さて、この町に以前からシモンという人がいた。彼は魔術を行ってサマリヤの人たちを驚かし、自分をさも偉い者のように言いふらしていた。

10. それで、小さい者から大きい者にいたるまで皆、彼について行き、「この人こそは『大能』と呼ばれる神の力である」と言っていた。

11. 彼らがこの人について行ったのは、ながい間その魔術に驚かされていたためであった。

12. ところが、ピリポが神の国とイエス・キリストの名について宣べ伝えるに及んで、男も女も信じて、ぞくぞくとバプテスマを受けた。

13. シモン自身も信じて、バプテスマを受け、それから、引きつづきピリポについて行った。そして、数々のしるしやめざましい奇跡が行われるのを見て、驚いていた。

14. エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が、神の言を受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネとを、そこにつかわした。

15. ふたりはサマリヤに下って行って、みんなが聖霊を受けるようにと、彼らのために祈った。

16. それは、彼らはただ主イエスの名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊はまだだれにも下っていなかったからである。

17. そこで、ふたりが手を彼らの上においたところ、彼らは聖霊を受けた。

18. シモンは、使徒たちが手をおいたために、御霊が人々に授けられたのを見て、金をさし出し、

19. 「わたしが手をおけばだれにでも聖霊が授けられるように、その力をわたしにも下さい」と言った。

20. そこで、ペテロが彼に言った、「おまえの金は、おまえもろとも、うせてしまえ。神の賜物が、金で得られるなどと思っているのか。

21. おまえの心が神の前に正しくないから、おまえは、とうてい、この事にあずかることができない。

22. だから、この悪事を悔いて、主に祈れ。そうすればあるいはそんな思いを心にいだいたことが、ゆるされるかも知れない。

23. おまえには、まだ苦い胆汁があり、不義のなわ目がからみついている。それが、わたしにわかっている」。

24. シモンはこれを聞いて言った、「仰せのような事が、わたしの身に起らないように、どうぞ、わたしのために主に祈って下さい」。

25. 使徒たちは力強くあかしをなし、また主の言を語った後、サマリヤ人の多くの村々に福音を宣べ伝えて、エルサレムに帰った。

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