旧約聖書

新約聖書

使徒行伝 27:22-37 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

22. だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい。舟が失われるだけで、あなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう。

23. 昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った、

24. 『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。

25. だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている。

26. われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」。

27. わたしたちがアドリヤ海に漂ってから十四日目の夜になった時、真夜中ごろ、水夫らはどこかの陸地に近づいたように感じた。

28. そこで、水の深さを測ってみたところ、二十ひろであることがわかった。それから少し進んで、もう一度測ってみたら、十五ひろであった。

29. わたしたちが、万一暗礁に乗り上げては大変だと、人々は気づかって、ともから四つのいかりを投げおろし、夜の明けるのを待ちわびていた。

30. その時、水夫らが舟から逃げ出そうと思って、へさきからいかりを投げおろすと見せかけ、小舟を海におろしていたので、

31. パウロは、百卒長や兵卒たちに言った、「あの人たちが、舟に残っていなければ、あなたがたは助からない」。

32. そこで兵卒たちは、小舟の綱を断ち切って、その流れて行くままに任せた。

33. 夜が明けかけたころ、パウロは一同の者に、食事をするように勧めて言った、「あなたがたが食事もせずに、見張りを続けてから、何も食べないで、きょうが十四日目に当る。

34. だから、いま食事を取ることをお勧めする。それが、あなたがたを救うことになるのだから。たしかに髪の毛ひとすじでも、あなたがたの頭から失われることはないであろう」。

35. 彼はこう言って、パンを取り、みんなの前で神に感謝し、それをさいて食べはじめた。

36. そこで、みんなの者も元気づいて食事をした。

37. 舟にいたわたしたちは、合わせて二百七十六人であった。

完全な章を読みます 使徒行伝 27