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使徒行伝 2:6-21 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

6. この物音に大ぜいの人が集まってきて、彼らの生れ故郷の国語で、使徒たちが話しているのを、だれもかれも聞いてあっけに取られた。

7. そして驚き怪しんで言った、「見よ、いま話しているこの人たちは、皆ガリラヤ人ではないか。

8. それだのに、わたしたちがそれぞれ、生れ故郷の国語を彼らから聞かされるとは、いったい、どうしたことか。

9. わたしたちの中には、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人もおれば、メソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、

10. フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者もいるし、またローマ人で旅にきている者、

11. ユダヤ人と改宗者、クレテ人とアラビヤ人もいるのだが、あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを聞くとは、どうしたことか」。

12. みんなの者は驚き惑って、互に言い合った、「これは、いったい、どういうわけなのだろう」。

13. しかし、ほかの人たちはあざ笑って、「あの人たちは新しい酒で酔っているのだ」と言った。

14. そこで、ペテロが十一人の者と共に立ちあがり、声をあげて人々に語りかけた。「ユダヤの人たち、ならびにエルサレムに住むすべてのかたがた、どうか、この事を知っていただきたい。わたしの言うことに耳を傾けていただきたい。

15. 今は朝の九時であるから、この人たちは、あなたがたが思っているように、酒に酔っているのではない。

16. そうではなく、これは預言者ヨエルが預言していたことに外ならないのである。すなわち、

17. 『神がこう仰せになる。終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう。

18. その時には、わたしの男女の僕たちにもわたしの霊を注ごう。そして彼らも預言をするであろう。

19. また、上では、天に奇跡を見せ、下では、地にしるしを、すなわち、血と火と立ちこめる煙とを、見せるであろう。

20. 主の大いなる輝かしい日が来る前に、日はやみに月は血に変るであろう。

21. そのとき、主の名を呼び求める者は、みな救われるであろう』。

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