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ルカによる福音書 9:35-47 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

35. すると雲の中から声があった、「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。

36. そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた。弟子たちは沈黙を守って、自分たちが見たことについては、そのころだれにも話さなかった。

37. 翌日、一同が山を降りて来ると、大ぜいの群衆がイエスを出迎えた。

38. すると突然、ある人が群衆の中から大声をあげて言った、「先生、お願いです。わたしのむすこを見てやってください。この子はわたしのひとりむすこですが、

39. 霊が取りつきますと、彼は急に叫び出すのです。それから、霊は彼をひきつけさせて、あわを吹かせ、彼を弱り果てさせて、なかなか出て行かないのです。

40. それで、お弟子たちに、この霊を追い出してくださるように願いましたが、できませんでした」。

41. イエスは答えて言われた、「ああ、なんという不信仰な、曲った時代であろう。いつまで、わたしはあなたがたと一緒におられようか、またあなたがたに我慢ができようか。あなたの子をここに連れてきなさい」。

42. ところが、その子がイエスのところに来る時にも、悪霊が彼を引き倒して、引きつけさせた。イエスはこの汚れた霊をしかりつけ、その子供をいやして、父親にお渡しになった。

43. 人々はみな、神の偉大な力に非常に驚いた。みんなの者がイエスのしておられた数々の事を不思議に思っていると、弟子たちに言われた、

44. 「あなたがたはこの言葉を耳におさめて置きなさい。人の子は人々の手に渡されようとしている」。

45. しかし、彼らはなんのことかわからなかった。それが彼らに隠されていて、悟ることができなかったのである。また彼らはそのことについて尋ねるのを恐れていた。

46. 弟子たちの間に、彼らのうちでだれがいちばん偉いだろうかということで、議論がはじまった。

47. イエスは彼らの心の思いを見抜き、ひとりの幼な子を取りあげて自分のそばに立たせ、彼らに言われた、

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