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ルカによる福音書 23:37-51 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

37. 「あなたがユダヤ人の王なら、自分を救いなさい」。

38. イエスの上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札がかけてあった。

39. 十字架にかけられた犯罪人のひとりが、「あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、またわれわれも救ってみよ」と、イエスに悪口を言いつづけた。

40. もうひとりは、それをたしなめて言った、「おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。

41. お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない」。

42. そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」。

43. イエスは言われた、「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」。

44. 時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。

45. そして聖所の幕がまん中から裂けた。

46. そのとき、イエスは声高く叫んで言われた、「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」。こう言ってついに息を引きとられた。

47. 百卒長はこの有様を見て、神をあがめ、「ほんとうに、この人は正しい人であった」と言った。

48. この光景を見に集まってきた群衆も、これらの出来事を見て、みな胸を打ちながら帰って行った。

49. すべてイエスを知っていた者や、ガリラヤから従ってきた女たちも、遠い所に立って、これらのことを見ていた。

50. ここに、ヨセフという議員がいたが、善良で正しい人であった。

51. この人はユダヤの町アリマタヤの出身で、神の国を待ち望んでいた。彼は議会の議決や行動には賛成していなかった。

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