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ルカによる福音書 22:37-56 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

37. あなたがたに言うが、『彼は罪人のひとりに数えられた』としるしてあることは、わたしの身に成しとげられねばならない。そうだ、わたしに係わることは成就している」。

38. 弟子たちが言った、「主よ、ごらんなさい、ここにつるぎが二振りございます」。イエスは言われた、「それでよい」。

39. イエスは出て、いつものようにオリブ山に行かれると、弟子たちも従って行った。

40. いつもの場所に着いてから、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈りなさい」。

41. そしてご自分は、石を投げてとどくほど離れたところへ退き、ひざまずいて、祈って言われた、

42. 「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。

43. そのとき、御使が天からあらわれてイエスを力づけた。

44. イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。

45. 祈を終えて立ちあがり、弟子たちのところへ行かれると、彼らが悲しみのはて寝入っているのをごらんになって

46. 言われた、「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい」。

47. イエスがまだそう言っておられるうちに、そこに群衆が現れ、十二弟子のひとりでユダという者が先頭に立って、イエスに接吻しようとして近づいてきた。

48. そこでイエスは言われた、「ユダ、あなたは接吻をもって人の子を裏切るのか」。

49. イエスのそばにいた人たちは、事のなりゆきを見て、「主よ、つるぎで切りつけてやりましょうか」と言って、

50. そのうちのひとりが、祭司長の僕に切りつけ、その右の耳を切り落した。

51. イエスはこれに対して言われた、「それだけでやめなさい」。そして、その僕の耳に手を触れて、おいやしになった。

52. それから、自分にむかって来る祭司長、宮守がしら、長老たちに対して言われた、「あなたがたは、強盗にむかうように剣や棒を持って出てきたのか。

53. 毎日あなたがたと一緒に宮にいた時には、わたしに手をかけなかった。だが、今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である」。

54. それから人々はイエスを捕え、ひっぱって大祭司の邸宅へつれて行った。ペテロは遠くからついて行った。

55. 人々は中庭のまん中に火をたいて、一緒にすわっていたので、ペテロもその中にすわった。

56. すると、ある女中が、彼が火のそばにすわっているのを見、彼を見つめて、「この人もイエスと一緒にいました」と言った。

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