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マルコによる福音書 8:9-25 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

9. 人々の数はおよそ四千人であった。それからイエスは彼らを解散させ、

10. すぐ弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方へ行かれた。

11. パリサイ人たちが出てきて、イエスを試みようとして議論をしかけ、天からのしるしを求めた。

12. イエスは、心の中で深く嘆息して言われた、「なぜ、今の時代はしるしを求めるのだろう。よく言い聞かせておくが、しるしは今の時代には決して与えられない」。

13. そして、イエスは彼らをあとに残し、また舟に乗って向こう岸へ行かれた。

14. 弟子たちはパンを持って来るのを忘れていたので、舟の中にはパン一つしか持ち合わせがなかった。

15. そのとき、イエスは彼らを戒めて、「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」と言われた。

16. 弟子たちは、これは自分たちがパンを持っていないためであろうと、互に論じ合った。

17. イエスはそれと知って、彼らに言われた、「なぜ、パンがないからだと論じ合っているのか。まだわからないのか、悟らないのか。あなたがたの心は鈍くなっているのか。

18. 目があっても見えないのか。耳があっても聞えないのか。まだ思い出さないのか。

19. 五つのパンをさいて五千人に分けたとき、拾い集めたパンくずは、幾つのかごになったか」。弟子たちは答えた、「十二かごです」。

20. 「七つのパンを四千人に分けたときには、パンくずを幾つのかごに拾い集めたか」。「七かごです」と答えた。

21. そこでイエスは彼らに言われた、「まだ悟らないのか」。

22. そのうちに、彼らはベツサイダに着いた。すると人々が、ひとりの盲人を連れてきて、さわってやっていただきたいとお願いした。

23. イエスはこの盲人の手をとって、村の外に連れ出し、その両方の目につばきをつけ、両手を彼に当てて、「何か見えるか」と尋ねられた。

24. すると彼は顔を上げて言った、「人が見えます。木のように見えます。歩いているようです」。

25. それから、イエスが再び目の上に両手を当てられると、盲人は見つめているうちに、なおってきて、すべてのものがはっきりと見えだした。

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