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マルコによる福音書 8:1-14 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. そのころ、また大ぜいの群衆が集まっていたが、何も食べるものがなかったので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、

2. 「この群衆がかわいそうである。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。

3. もし、彼らを空腹のまま家に帰らせるなら、途中で弱り切ってしまうであろう。それに、なかには遠くからきている者もある」。

4. 弟子たちは答えた、「こんな荒野で、どこからパンを手に入れて、これらの人々にじゅうぶん食べさせることができましょうか」。

5. イエスが弟子たちに、「パンはいくつあるか」と尋ねられると、「七つあります」と答えた。

6. そこでイエスは群衆に地にすわるように命じられた。そして七つのパンを取り、感謝してこれをさき、人々に配るように弟子たちに渡されると、弟子たちはそれを群衆に配った。

7. また小さい魚が少しばかりあったので、祝福して、それをも人々に配るようにと言われた。

8. 彼らは食べて満腹した。そして残ったパンくずを集めると、七かごになった。

9. 人々の数はおよそ四千人であった。それからイエスは彼らを解散させ、

10. すぐ弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方へ行かれた。

11. パリサイ人たちが出てきて、イエスを試みようとして議論をしかけ、天からのしるしを求めた。

12. イエスは、心の中で深く嘆息して言われた、「なぜ、今の時代はしるしを求めるのだろう。よく言い聞かせておくが、しるしは今の時代には決して与えられない」。

13. そして、イエスは彼らをあとに残し、また舟に乗って向こう岸へ行かれた。

14. 弟子たちはパンを持って来るのを忘れていたので、舟の中にはパン一つしか持ち合わせがなかった。

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