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マルコによる福音書 7:13-30 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

13. こうしてあなたがたは、自分たちが受けついだ言伝えによって、神の言を無にしている。また、このような事をしばしばおこなっている」。

14. それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた、「あなたがたはみんな、わたしの言うことを聞いて悟るがよい。

15. すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。〔

16. 聞く耳のある者は聞くがよい〕」。

17. イエスが群衆を離れて家にはいられると、弟子たちはこの譬について尋ねた。

18. すると、言われた、「あなたがたも、そんなに鈍いのか。すべて、外から人の中にはいって来るものは、人を汚し得ないことが、わからないのか。

19. それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。

20. さらに言われた、「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。

21. すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る。不品行、盗み、殺人、

22. 姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴。

23. これらの悪はすべて内部から出てきて、人をけがすのである」。

24. さて、イエスは、そこを立ち去って、ツロの地方に行かれた。そして、だれにも知れないように、家の中にはいられたが、隠れていることができなかった。

25. そして、けがれた霊につかれた幼い娘をもつ女が、イエスのことをすぐ聞きつけてきて、その足もとにひれ伏した。

26. この女はギリシヤ人で、スロ・フェニキヤの生れであった。そして、娘から悪霊を追い出してくださいとお願いした。

27. イエスは女に言われた、「まず子供たちに十分食べさすべきである。子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。

28. すると、女は答えて言った、「主よ、お言葉どおりです。でも、食卓の下にいる小犬も、子供たちのパンくずは、いただきます」。

29. そこでイエスは言われた、「その言葉で、じゅうぶんである。お帰りなさい。悪霊は娘から出てしまった」。

30. そこで、女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。

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