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マルコによる福音書 5:18-30 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

18. イエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出た。

19. しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。

20. そこで、彼は立ち去り、そして自分にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言いひろめ出したので、人々はみな驚き怪しんだ。

21. イエスがまた舟で向こう岸へ渡られると、大ぜいの群衆がみもとに集まってきた。イエスは海べにおられた。

22. そこへ、会堂司のひとりであるヤイロという者がきて、イエスを見かけるとその足もとにひれ伏し、

23. しきりに願って言った、「わたしの幼い娘が死にかかっています。どうぞ、その子がなおって助かりますように、おいでになって、手をおいてやってください」。

24. そこで、イエスは彼と一緒に出かけられた。大ぜいの群衆もイエスに押し迫りながら、ついて行った。

25. さてここに、十二年間も長血をわずらっている女がいた。

26. 多くの医者にかかって、さんざん苦しめられ、その持ち物をみな費してしまったが、なんのかいもないばかりか、かえってますます悪くなる一方であった。

27. この女がイエスのことを聞いて、群衆の中にまぎれ込み、うしろから、み衣にさわった。

28. それは、せめて、み衣にでもさわれば、なおしていただけるだろうと、思っていたからである。

29. すると、血の元がすぐにかわき、女は病気がなおったことを、その身に感じた。

30. イエスはすぐ、自分の内から力が出て行ったことに気づかれて、群衆の中で振り向き、「わたしの着物にさわったのはだれか」と言われた。

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