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マルコによる福音書 4:29-41 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

29. 実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。

30. また言われた、「神の国を何に比べようか。また、どんな譬で言いあらわそうか。

31. それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上のどんな種よりも小さいが、

32. まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が宿るほどになる」。

33. イエスはこのような多くの譬で、人々の聞く力にしたがって、御言を語られた。

34. 譬によらないでは語られなかったが、自分の弟子たちには、ひそかにすべてのことを解き明かされた。

35. さてその日、夕方になると、イエスは弟子たちに、「向こう岸へ渡ろう」と言われた。

36. そこで、彼らは群衆をあとに残し、イエスが舟に乗っておられるまま、乗り出した。ほかの舟も一緒に行った。

37. すると、激しい突風が起り、波が舟の中に打ち込んできて、舟に満ちそうになった。

38. ところがイエス自身は、舳の方でまくらをして、眠っておられた。そこで、弟子たちはイエスをおこして、「先生、わたしどもがおぼれ死んでも、おかまいにならないのですか」と言った。

39. イエスは起きあがって風をしかり、海にむかって、「静まれ、黙れ」と言われると、風はやんで、大なぎになった。

40. イエスは彼らに言われた、「なぜ、そんなにこわがるのか。どうして信仰がないのか」。

41. 彼らは恐れおののいて、互に言った、「いったい、この方はだれだろう。風も海も従わせるとは」。

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