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マルコによる福音書 15:31-47 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

31. 祭司長たちも同じように、律法学者たちと一緒になって、かわるがわる嘲弄して言った、「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。

32. イスラエルの王キリスト、いま十字架からおりてみるがよい。それを見たら信じよう」。また、一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。

33. 昼の十二時になると、全地は暗くなって、三時に及んだ。

34. そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。

35. すると、そばに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「そら、エリヤを呼んでいる」。

36. ひとりの人が走って行き、海綿に酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとして言った、「待て、エリヤが彼をおろしに来るかどうか、見ていよう」。

37. イエスは声高く叫んで、ついに息をひきとられた。

38. そのとき、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。

39. イエスにむかって立っていた百卒長は、このようにして息をひきとられたのを見て言った、「まことに、この人は神の子であった」。

40. また、遠くの方から見ている女たちもいた。その中には、マグダラのマリヤ、小ヤコブとヨセとの母マリヤ、またサロメがいた。

41. 彼らはイエスがガリラヤにおられたとき、そのあとに従って仕えた女たちであった。なおそのほか、イエスと共にエルサレムに上ってきた多くの女たちもいた。

42. さて、すでに夕がたになったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、

43. アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。

44. ピラトは、イエスがもはや死んでしまったのかと不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。

45. そして、百卒長から確かめた上、死体をヨセフに渡した。

46. そこで、ヨセフは亜麻布を買い求め、イエスをとりおろして、その亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の入口に石をころがしておいた。

47. マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスが納められた場所を見とどけた。

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