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マルコによる福音書 15:14-30 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

14. ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると、彼らは一そう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。

15. それで、ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。

16. 兵士たちはイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の内に連れて行き、全部隊を呼び集めた。

17. そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、

18. 「ユダヤ人の王、ばんざい」と言って敬礼をしはじめた。

19. また、葦の棒でその頭をたたき、つばきをかけ、ひざまずいて拝んだりした。

20. こうして、イエスを嘲弄したあげく、紫の衣をはぎとり、元の上着を着せた。それから、彼らはイエスを十字架につけるために引き出した。

21. そこへ、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人が、郊外からきて通りかかったので、人々はイエスの十字架を無理に負わせた。

22. そしてイエスをゴルゴタ、その意味は、されこうべ、という所に連れて行った。

23. そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった。

24. それから、イエスを十字架につけた。そしてくじを引いて、だれが何を取るかを定めたうえ、イエスの着物を分けた。

25. イエスを十字架につけたのは、朝の九時ごろであった。

26. イエスの罪状書きには「ユダヤ人の王」と、しるしてあった。

27. また、イエスと共にふたりの強盗を、ひとりを右に、ひとりを左に、十字架につけた。〔

28. こうして「彼は罪人たちのひとりに数えられた」と書いてある言葉が成就したのである。〕

29. そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって言った、「ああ、神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ、

30. 十字架からおりてきて自分を救え」。

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