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マルコによる福音書 15:10-26 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

10. それは、祭司長たちがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにわかっていたからである。

11. しかし祭司長たちは、バラバの方をゆるしてもらうように、群衆を煽動した。

12. そこでピラトはまた彼らに言った、「それでは、おまえたちがユダヤ人の王と呼んでいるあの人は、どうしたらよいか」。

13. 彼らは、また叫んだ、「十字架につけよ」。

14. ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると、彼らは一そう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。

15. それで、ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。

16. 兵士たちはイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の内に連れて行き、全部隊を呼び集めた。

17. そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、

18. 「ユダヤ人の王、ばんざい」と言って敬礼をしはじめた。

19. また、葦の棒でその頭をたたき、つばきをかけ、ひざまずいて拝んだりした。

20. こうして、イエスを嘲弄したあげく、紫の衣をはぎとり、元の上着を着せた。それから、彼らはイエスを十字架につけるために引き出した。

21. そこへ、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人が、郊外からきて通りかかったので、人々はイエスの十字架を無理に負わせた。

22. そしてイエスをゴルゴタ、その意味は、されこうべ、という所に連れて行った。

23. そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった。

24. それから、イエスを十字架につけた。そしてくじを引いて、だれが何を取るかを定めたうえ、イエスの着物を分けた。

25. イエスを十字架につけたのは、朝の九時ごろであった。

26. イエスの罪状書きには「ユダヤ人の王」と、しるしてあった。

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