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マタイによる福音書 27:25-44 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

25. すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。

26. そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。

27. それから総督の兵士たちは、イエスを官邸に連れて行って、全部隊をイエスのまわりに集めた。

28. そしてその上着をぬがせて、赤い外套を着せ、

29. また、いばらで冠を編んでその頭にかぶらせ、右の手には葦の棒を持たせ、それからその前にひざまずき、嘲弄して、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。

30. また、イエスにつばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。

31. こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。

32. 彼らが出て行くと、シモンという名のクレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理に負わせた。

33. そして、ゴルゴタ、すなわち、されこうべの場、という所にきたとき、

34. 彼らはにがみをまぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはそれをなめただけで、飲もうとされなかった。

35. 彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いて、その着物を分け、

36. そこにすわってイエスの番をしていた。

37. そしてその頭の上の方に、「これはユダヤ人の王イエス」と書いた罪状書きをかかげた。

38. 同時に、ふたりの強盗がイエスと一緒に、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。

39. そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって

40. 言った、「神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ。もし神の子なら、自分を救え。そして十字架からおりてこい」。

41. 祭司長たちも同じように、律法学者、長老たちと一緒になって、嘲弄して言った、

42. 「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがイスラエルの王なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。

43. 彼は神にたよっているが、神のおぼしめしがあれば、今、救ってもらうがよい。自分は神の子だと言っていたのだから」。

44. 一緒に十字架につけられた強盗どもまでも、同じようにイエスをののしった。

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