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マタイによる福音書 27:1-15 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. 夜が明けると、祭司長たち、民の長老たち一同は、イエスを殺そうとして協議をこらした上、

2. イエスを縛って引き出し、総督ピラトに渡した。

3. そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して

4. 言った、「わたしは罪のない人の血を売るようなことをして、罪を犯しました」。しかし彼らは言った、「それは、われわれの知ったことか。自分で始末するがよい」。

5. そこで、彼は銀貨を聖所に投げ込んで出て行き、首をつって死んだ。

6. 祭司長たちは、その銀貨を拾いあげて言った、「これは血の代価だから、宮の金庫に入れるのはよくない」。

7. そこで彼らは協議の上、外国人の墓地にするために、その金で陶器師の畑を買った。

8. そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。

9. こうして預言者エレミヤによって言われた言葉が、成就したのである。すなわち、「彼らは、値をつけられたもの、すなわち、イスラエルの子らが値をつけたものの代価、銀貨三十を取って、

10. 主がお命じになったように、陶器師の畑の代価として、その金を与えた」。

11. さて、イエスは総督の前に立たれた。すると総督はイエスに尋ねて言った、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」と言われた。

12. しかし、祭司長、長老たちが訴えている間、イエスはひと言もお答えにならなかった。

13. するとピラトは言った、「あんなにまで次々に、あなたに不利な証言を立てているのが、あなたには聞えないのか」。

14. しかし、総督が非常に不思議に思ったほどに、イエスは何を言われても、ひと言もお答えにならなかった。

15. さて、祭のたびごとに、総督は群衆が願い出る囚人ひとりを、ゆるしてやる慣例になっていた。

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