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マタイによる福音書 16:1-14 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. パリサイ人とサドカイ人とが近寄ってきて、イエスを試み、天からのしるしを見せてもらいたいと言った。

2. イエスは彼らに言われた、「あなたがたは夕方になると、『空がまっかだから、晴だ』と言い、

3. また明け方には『空が曇ってまっかだから、きょうは荒れだ』と言う。あなたがたは空の模様を見分けることを知りながら、時のしるしを見分けることができないのか。

4. 邪悪で不義な時代は、しるしを求める。しかし、ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう」。そして、イエスは彼らをあとに残して立ち去られた。

5. 弟子たちは向こう岸に行ったが、パンを持って来るのを忘れていた。

6. そこでイエスは言われた、「パリサイ人とサドカイ人とのパン種を、よくよく警戒せよ」。

7. 弟子たちは、これは自分たちがパンを持ってこなかったためであろうと言って、互に論じ合った。

8. イエスはそれと知って言われた、「信仰の薄い者たちよ、なぜパンがないからだと互に論じ合っているのか。

9. まだわからないのか。覚えていないのか。五つのパンを五千人に分けたとき、幾かご拾ったか。

10. また、七つのパンを四千人に分けたとき、幾かご拾ったか。

11. わたしが言ったのは、パンについてではないことを、どうして悟らないのか。ただ、パリサイ人とサドカイ人とのパン種を警戒しなさい」。

12. そのとき彼らは、イエスが警戒せよと言われたのは、パン種のことではなく、パリサイ人とサドカイ人との教のことであると悟った。

13. イエスがピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、弟子たちに尋ねて言われた、「人々は人の子をだれと言っているか」。

14. 彼らは言った、「ある人々はバプテスマのヨハネだと言っています。しかし、ほかの人たちは、エリヤだと言い、また、エレミヤあるいは預言者のひとりだ、と言っている者もあります」。

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