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マタイによる福音書 14:20-35 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

20. みんなの者は食べて満腹した。パンくずの残りを集めると、十二のかごにいっぱいになった。

21. 食べた者は、女と子供とを除いて、おおよそ五千人であった。

22. それからすぐ、イエスは群衆を解散させておられる間に、しいて弟子たちを舟に乗り込ませ、向こう岸へ先におやりになった。

23. そして群衆を解散させてから、祈るためひそかに山へ登られた。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。

24. ところが舟は、もうすでに陸から数丁も離れており、逆風が吹いていたために、波に悩まされていた。

25. イエスは夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らの方へ行かれた。

26. 弟子たちは、イエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと言っておじ惑い、恐怖のあまり叫び声をあげた。

27. しかし、イエスはすぐに彼らに声をかけて、「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」と言われた。

28. するとペテロが答えて言った、「主よ、あなたでしたか。では、わたしに命じて、水の上を渡ってみもとに行かせてください」。

29. イエスは、「おいでなさい」と言われたので、ペテロは舟からおり、水の上を歩いてイエスのところへ行った。

30. しかし、風を見て恐ろしくなり、そしておぼれかけたので、彼は叫んで、「主よ、お助けください」と言った。

31. イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかまえて言われた、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」。

32. ふたりが舟に乗り込むと、風はやんでしまった。

33. 舟の中にいた者たちはイエスを拝して、「ほんとうに、あなたは神の子です」と言った。

34. それから、彼らは海を渡ってゲネサレの地に着いた。

35. するとその土地の人々はイエスと知って、その附近全体に人をつかわし、イエスのところに病人をみな連れてこさせた。

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