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マタイによる福音書 13:34-53 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

34. イエスはこれらのことをすべて、譬で群衆に語られた。譬によらないでは何事も彼らに語られなかった。

35. これは預言者によって言われたことが、成就するためである、「わたしは口を開いて譬を語り、世の初めから隠されていることを語り出そう」。

36. それからイエスは、群衆をあとに残して家にはいられた。すると弟子たちは、みもとにきて言った、「畑の毒麦の譬を説明してください」。

37. イエスは答えて言われた、「良い種をまく者は、人の子である。

38. 畑は世界である。良い種と言うのは御国の子たちで、毒麦は悪い者の子たちである。

39. それをまいた敵は悪魔である。収穫とは世の終りのことで、刈る者は御使たちである。

40. だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終りにもそのとおりになるであろう。

41. 人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者とを、ことごとく御国からとり集めて、

42. 炉の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

43. そのとき、義人たちは彼らの父の御国で、太陽のように輝きわたるであろう。耳のある者は聞くがよい。

44. 天国は、畑に隠してある宝のようなものである。人がそれを見つけると隠しておき、喜びのあまり、行って持ち物をみな売りはらい、そしてその畑を買うのである。

45. また天国は、良い真珠を捜している商人のようなものである。

46. 高価な真珠一個を見いだすと、行って持ち物をみな売りはらい、そしてこれを買うのである。

47. また天国は、海におろして、あらゆる種類の魚を囲みいれる網のようなものである。

48. それがいっぱいになると岸に引き上げ、そしてすわって、良いのを器に入れ、悪いのを外へ捨てるのである。

49. 世の終りにも、そのとおりになるであろう。すなわち、御使たちがきて、義人のうちから悪人をえり分け、

50. そして炉の火に投げこむであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

51. あなたがたは、これらのことが皆わかったか」。彼らは「わかりました」と答えた。

52. そこで、イエスは彼らに言われた、「それだから、天国のことを学んだ学者は、新しいものと古いものとを、その倉から取り出す一家の主人のようなものである」。

53. イエスはこれらの譬を語り終えてから、そこを立ち去られた。

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