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ヘブル人への手紙 10:1-15 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. いったい、律法はきたるべき良いことの影をやどすにすぎず、そのものの真のかたちをそなえているものではないから、年ごとに引きつづきささげられる同じようないけにえによっても、みまえに近づいて来る者たちを、全うすることはできないのである。

2. もしできたとすれば、儀式にたずさわる者たちは、一度きよめられた以上、もはや罪の自覚がなくなるのであるから、ささげ物をすることがやんだはずではあるまいか。

3. しかし実際は、年ごとに、いけにえによって罪の思い出がよみがえって来るのである。

4. なぜなら、雄牛ややぎなどの血は、罪を除き去ることができないからである。

5. それだから、キリストがこの世にこられたとき、次のように言われた、「あなたは、いけにえやささげ物を望まれないで、わたしのために、からだを備えて下さった。

6. あなたは燔祭や罪祭を好まれなかった。

7. その時、わたしは言った、『神よ、わたしにつき、巻物の書物に書いてあるとおり、見よ、御旨を行うためにまいりました』」。

8. ここで、初めに、「あなたは、いけにえとささげ物と燔祭と罪祭と(すなわち、律法に従ってささげられるもの)を望まれず、好まれもしなかった」とあり、

9. 次に、「見よ、わたしは御旨を行うためにまいりました」とある。すなわち、彼は、後のものを立てるために、初めのものを廃止されたのである。

10. この御旨に基きただ一度イエス・キリストのからだがささげられたことによって、わたしたちはきよめられたのである。

11. こうして、すべての祭司は立って日ごとに儀式を行い、たびたび同じようないけにえをささげるが、それらは決して罪を除き去ることはできない。

12. しかるに、キリストは多くの罪のために一つの永遠のいけにえをささげた後、神の右に座し、

13. それから、敵をその足台とするときまで、待っておられる。

14. 彼は一つのささげ物によって、きよめられた者たちを永遠に全うされたのである。

15. 聖霊もまた、わたしたちにあかしをして、

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