33. とはいえ、恵みを根こそぎ奪ったり、約束を破ったりはしない。
34. そうだ。 わたしは契約を破りはしない。 前言を翻すようなこともしない。
35-36. わたしはダビデに、その王朝はいつまでも続き、王座も、月日のある限りすたれはしない、と誓ったからだ。 そして、きよい神は決して嘘がつけないのだ。
37. 大空にかかる忠実な証人である月のように、彼の王座はいつまでも続くのだ。」
38. このようにおっしゃった神様が、どうして彼を拒絶し、お捨てになるのですか。 なぜ、王として選んでおきながら、こんなにもお怒りになるのですか。
39. 神様は、ダビデとの契約を解消なさったのでしょうか。 その王冠をはく奪されたではありませんか。
40. 神様は城壁をくずし、要塞を一つ残らず破壊なさいました。
41. 行きずりの者たちがその廃墟を物色してあさり、近隣の者もあざけって見ています。
42. 神様は、むしろ敵を勇気づけ、喜ばせておられるのですね。
43. 戦場では、彼の手から剣をたたき落とし、見殺しになさったではありませんか。
44. その勢いにとどめを刺し、その王座をくつがえされたではありませんか。
45. 彼を年以上にふけこませ、公衆の面前で恥をかかせられたではありませんか。
46. ああ神様、いつまでこんな状態が続くのですか。 いつまで顔をそむけて、燃えさかる怒りを注がれるのですか。
47. あなたが人間の一生を、どんなに短く、また空しいものにお定めになったか思い起こしてください。
48. 人はいつまでも生きることはできません。 みな死に果てるのです。 だれが、墓から自分のいのちを救い出せましょう。