6. ああ、鳩のように翼があれば、遠くへ飛び去り、身を横たえることもできますのに。
7. はるかかなたの砂漠へ飛んで行き、そこに潜んでいたいのです。
8. この嵐を逃れて、どこかの避難所へ逃げ出したいのです。
9. 主よ、敵を仲間割れさせ、暴力沙汰で自滅させてください。
10. やつらときたら昼も夜も城壁の上を巡り、侵入者を見張っていますが、実際には問題は内部に巣くっているのです。 邪悪と不正行為が町にはびこっていますから。
11. そのほか、殺人や強盗、市場ばかりか至る所で詐欺がまかり通っています。
12. 私をののしるのは敵ではありません。 それなら我慢もできたでしょう。 身を避け、逃げることもできたでしょう。
13. しかし、相手というのは、ほかならぬおまえ、仲間であり、友人であるおまえだった。
14. われわれは兄弟同様の仲だったではないか。 祭りの日には連れ立って神の宮へ行き、道々楽しく語り合った私たちだったのに。
15. 死が取りついて、働き盛りの彼らを倒しますように。 その家庭生活まで罪に冒され、心は底の底まで汚れきっていますから。