9. 諸王の娘があなたの側室に加わり、王妃は、オフィル産の最高級の金の飾りをつけ、あなたのかたわらに立っています。
10-11. 「娘よ、私の忠告を聞きなさい。 遠い故国の父や母を思って悲しんではいけません。 あなたには王という夫があり、あなたの美しさはことのほか愛でられています。 主人である王に、うやうやしく仕えなさい。
12. 当世いちばん金回りのよいツロの人々が、あなたの歓心を買おうと、贈り物を山と積んで来るでしょう。」
13. 花嫁姿の王女は、金の糸で織りなした美しい晴れ着をまとい、自室で控えています。
14. 侍女にかしずかれ、しずしずと王の前に出る、その姿の美しいこと!
15. 王宮の門をくぐる行列は、なんと楽しげで、うれしそうなのでしょう。
16. 「あなたから生まれる子供は、いつか父親の跡を継いで王となり、世界を支配します。