1. ああ神様、私の神様。 どうして、私をお見捨てになったのですか。 どうして、助けるどころか、うめきさえ聞いてくださらないのですか。
2. 昼となく夜となく泣いては、助けを叫び求めていますのに、答えてくださいません。
3-4. しかし、主はきよいお方です。先祖の賛美の声は、御座を取り囲んでいました。 主に信頼していた彼らを、主は助け出してくださいました。
5. 彼らの叫びを聞いて、救い出してくださいました。 助けを求める人々を、ただの一度も失望に終わらせたりなさらなかったのです。
6. しかし、この私は虫けら同然で人間ではありません。 同国人ばかりか、全人類からもさげすまれています。
7. 私を見るなり、だれもがあざけり、冷笑し、肩をすくめます。
8. 私はお笑い草となるのです。 「これが、主に重荷を肩代わりしてもらったという男かい。 主のお気に入りだとうぬぼれていたやつか。 神様に助け出されるところを見せてもらおうじゃないか。 そうしたら信じてもいいぜ。」
9-11. 主よ、以前はよく、助けてくださったではありませんか。 母の胎から難なく取り上げ、幼い日々も、無事に過ごさせてくださったではありませんか。 私は生まれてこのかた、ずっと主を頼りにしてきたのです。 主はいつも私の神様でした。 今になって、置き去りにしないでください。 苦難が近づいており、主のほかだれも、私を助けることはできません。
12. バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、私を囲んでいます。
13. まるで獲物をねらってほえたけるライオンのように、口を開けて近づいて来ます。
14. 私は空気の抜けたタイヤのようになり、骨はみながくがくし、心臓はろうのように溶けてしまいました。
15. 天日でかわかした粘土のようにひからび、舌は上あごにくっつきました。 主が私を、死のちりの中に置かれたからです。