9. だが、イスラエルは特別だ。神様ご自身のものだからだ。
10. 獣の遠ぼえの聞こえる寂しい荒野を行く時、神様はまるで自分の目のようにイスラエルを守られた。
11. わしが翼を広げひなを乗せて飛ぶように、神様はその国民を翼に乗せて運ばれる。
12. 神様だけがイスラエルを指導し、国民も外国の神々を知らずにいた時は、
13. 丘は豊かな実りを約束し、ゆるやかに起伏する畑は肥えていた。岩からはち蜜が、石地からオリーブ油が採れた。
14. そのほかにも、乳と肉バシャンの極上の雄羊と雄やぎ最良の小麦あわ立つぶどう酒と、何でも欲しいだけあった。
15. イスラエルはじきに満腹し、丸々と太った。ぜいたくに慣れて威張りだし、すげなく神様を捨てた。救いの岩に肩をすくめてみせた。
16. イスラエルは外国の神々のあとを追い、神様の激しい怒りと恨みを買った。
17. 事もあろうに、外国の神々それまで拝んだこともない神々にいけにえをささげたのだ。
18. 生みの親である岩をけとばし、いのちを与えてくれた神様を忘れるとは。
19. 神様はそれを見て憎しみに燃えた。自分の息子、娘たちに侮辱されたからだ。
20. とうとう神様は言われた。『強情で不信仰な連中などもう知るものか。どんなことになるか見ているがいい。