4. 岩のように堅く、なさることはみな、完全で正しく、何事にも公平で忠実なお方。神様はいつも完全に潔白だ。
5. しかし、イスラエルは堕落し、罪に汚れてしまった。強情で曲がったことばかりする。もはや神様の国民ではない。
6. これが神様への恩返しか。ばかな国民よ。神様は父親ではなかったか。おまえの生みの親ではなかったか。おまえを強く育て上げた方ではなかったか。
7. 昔を思い出せ。父や老人に聞けばすべてがはっきりするだろう。
8. 世界を造られた時、神様は天使を遣わし、国々を監督させた。
9. だが、イスラエルは特別だ。神様ご自身のものだからだ。
10. 獣の遠ぼえの聞こえる寂しい荒野を行く時、神様はまるで自分の目のようにイスラエルを守られた。
11. わしが翼を広げひなを乗せて飛ぶように、神様はその国民を翼に乗せて運ばれる。
12. 神様だけがイスラエルを指導し、国民も外国の神々を知らずにいた時は、
13. 丘は豊かな実りを約束し、ゆるやかに起伏する畑は肥えていた。岩からはち蜜が、石地からオリーブ油が採れた。
14. そのほかにも、乳と肉バシャンの極上の雄羊と雄やぎ最良の小麦あわ立つぶどう酒と、何でも欲しいだけあった。
15. イスラエルはじきに満腹し、丸々と太った。ぜいたくに慣れて威張りだし、すげなく神様を捨てた。救いの岩に肩をすくめてみせた。
16. イスラエルは外国の神々のあとを追い、神様の激しい怒りと恨みを買った。
17. 事もあろうに、外国の神々それまで拝んだこともない神々にいけにえをささげたのだ。
18. 生みの親である岩をけとばし、いのちを与えてくれた神様を忘れるとは。
19. 神様はそれを見て憎しみに燃えた。自分の息子、娘たちに侮辱されたからだ。
20. とうとう神様は言われた。『強情で不信仰な連中などもう知るものか。どんなことになるか見ているがいい。
21. 恨みを買ってでもまやかし物の偶像を拝みたいのか。だったらお返しをしてやろう。おまえたちを捨て、無知な異教の諸国民に救いを与えてやるから、さんざん恨み事を言うがいい。
22. 怒りの炎は燃え上がり、地とその産物を焼き尽くし、山々をなめ尽くす。
23. 息つく間もなく災いを下し、次々と矢を放ち、射倒そう。