1. 「天よ、地よ、じっと耳をすませ、私のことばを聞いてくれ。
2. 小糠雨や露のように静かに、若草をぬらす雨のように心地よく、山腹を走る夕立のように激しく、私のことばは下る。
3. さあ、神様の偉大さを告げよう。この上なくすばらしいお方。
4. 岩のように堅く、なさることはみな、完全で正しく、何事にも公平で忠実なお方。神様はいつも完全に潔白だ。
5. しかし、イスラエルは堕落し、罪に汚れてしまった。強情で曲がったことばかりする。もはや神様の国民ではない。
6. これが神様への恩返しか。ばかな国民よ。神様は父親ではなかったか。おまえの生みの親ではなかったか。おまえを強く育て上げた方ではなかったか。
7. 昔を思い出せ。父や老人に聞けばすべてがはっきりするだろう。
8. 世界を造られた時、神様は天使を遣わし、国々を監督させた。
9. だが、イスラエルは特別だ。神様ご自身のものだからだ。
10. 獣の遠ぼえの聞こえる寂しい荒野を行く時、神様はまるで自分の目のようにイスラエルを守られた。
11. わしが翼を広げひなを乗せて飛ぶように、神様はその国民を翼に乗せて運ばれる。
12. 神様だけがイスラエルを指導し、国民も外国の神々を知らずにいた時は、
13. 丘は豊かな実りを約束し、ゆるやかに起伏する畑は肥えていた。岩からはち蜜が、石地からオリーブ油が採れた。