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民数記 32:9-30 リビングバイブル (JLB)

9. エシュコルの谷から戻って来た連中は、何と言ったか。 あきれたことに、約束の国へは上って行かないほうがいいと言いはって、みんなの意気をくじいたのだ。 

10-11. もちろん、神様はもうれつに腹を立て、『エジプトから助け出された者のうち、二十歳以上の者にはだれ一人、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓った国は見せない』と断言なさった。 神様のお考えに従おうとしなかったからだ。 

12. しかし、ケナズ一族のエフネの息子カレブとヌンの息子ヨシュアは違う。 神様の言われるとおり、あくまでも約束の国へ行こうと、熱心に勧めたのだ。

13.  神様に背いた者がみな死んでしまうまで、四十年もの間、私たちは荒野をさまよい歩いた。 

14. ああ、それなのに、やっぱり血は争えない。 また同じことをくり返すとは、なんてことだ。 しかも、今は前の時より人数も多い。 神様はもっともっと激しくお怒りになるだろう。 

15. またしても神様に背いたら、これからもずっと、荒野をさまよわなければならない。 おまえたちのせいで皆が苦しみ、死ぬはめになったら、どうするつもりだ。」

16.  「とんでもない。 私たちはただ、羊を飼えるように柵を作り、子供たちのために町を建ててやりたいだけです。 

17. ここに残るつもりは全くありません。 ちゃんと武装し、皆の先頭に立ってカナンに攻め入ります。 ただその前に、残る家族が安全に住めるように、城壁で囲まれた町を建てさせてもらいたいのです。 

18. 他の部族がそれぞれ相続地を手に入れるまでは、決して戻って来ません。 

19. ヨルダン川のこちら側の土地さえいただければ、それでけっこうです。」

20.  「よくわかった。 いま言ったとおり、ちゃんと武装し、 

21. 神様が敵を追い払うまで、ヨルダン川の向こう側で戦いに加わるなら、 

22. 征服し終えしだい戻ってよい。 それで神様と他の部族に対する責任は果たしたのだ。 神様はヨルダン川のこちら側の土地を下さるだろう。 

23. しかし、約束を破ったら、神様に罪を犯すのだから、必ず罰せられるぞ。 

24. さあ、言ったとおり町を建て、羊を飼う柵を作りなさい。」

25.  「何もかもご命令どおりにいたします。 

26. 子供、妻、羊、牛は、このギルアデの町に残りますが、 

27. 兵役についている者は全員、おっしゃるとおり神様のために戦います。」

28.  モーセはこれを承知し、エルアザル、ヨシュア、部族長たちに言いました。 

29. 「ガド部族とルベン部族のうち兵役についている者が、いっしょにヨルダン川を渡り、神様のために戦う。 だから征服し終えたら、このギルアデの土地を与えてやりなさい。 

30. しかし、いっしょに行こうとしなかったら、あなたがたと同じように、カナンの国の一部をやればいい。 それで我慢させるのだ。」

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