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歴代志下 32:1-16 リビングバイブル (JLB)

1.  ヒゼキヤ王がこのように神様に喜ばれることをしてのち、アッシリヤの王セナケリブが、ユダに攻め込んで城壁のある町々を包囲し、貢物を納めさせようとしました。 

2. エルサレムを攻撃しようとするセナケリブ王の意図がはっきりわかった時、 

3. ヒゼキヤ王は王子や高官たちを集めて作戦会議を開き、町の外にある泉をふさぐことにしました。 

4. そこで、大作業団を組織し、野を流れる川までも、せき止めてしまったのです。彼らは口々に、「アッシリヤ王なんかに、水を見つけさせてたまるか!」と言いました。

5.  それから王は、さらに防衛体制を強化するため、城壁のくずれていた個所を修復した上で、外側に第二の城壁を築きました。 また、ダビデの町にミロの要塞を築き、大量の武器や盾を作り、 

6. 兵を補充し、隊長を任命して町の門の広場に召集し、激励しました。

7.  「強く、勇敢であれ。 アッシリヤ王とその大軍を恐れるな。 アッシリヤ王よりもはるかに偉大な方が、われわれと共におられるのだ! 

8. アッシリヤ王の率いる大軍は、ただの人間の集まりにすぎない。 わが軍には、われわれのために戦ってくださる神様が、ついておられるのだ!」 このことばに、一同は大いに励まされました。

9.  アッシリヤの王セナケリブは、まだラキシュの町を包囲している最中でしたが、ヒゼキヤ王とエルサレム市民に使者を立て、次のように言わせました。

10.  「アッシリヤの王セナケリブは、こう言っておられる。 『おまえたちは、わが軍のエルサレム包囲を免れると思っているのか。 

11. ヒゼキヤ王は、おまえたちが城壁の中で自殺するよう、仕向けているのだ。 彼は、「神様がアッシリヤ王の手から救い出してくださる!」とうそぶいているが、おまえたちは飢えと渇きで死ぬに決まっている。

12. そもそも、すべての偶像をこわし、ユダとエルサレムの人々に、神殿にある祭壇の上でだけ香をたけと命じた張本人は、ヒゼキヤだぞ。

13. いいか、余をはじめ、歴代のアッシリヤの王が、いったん攻撃しようとした国を征服しなかったことは一度もない。 征服された国の神神は、その国を救えなかったのだ! 

14. いったい、どの神が、どこで、われわれの攻撃をはばめたか。 そんな例があったら、その神の名をあげてみよ。 それでも、おまえたちの神をあてにする気か。 

15. ヒゼキヤにだまされるな。 やつなんか信じるな。 もう一度、はっきり言おう。 どの国の神も、余をはじめ、歴代の王の手から、国民を救えなかったのだ。 おまえたちの神も例外ではない!』」 

16. こう言うと、使者は、神様と神様のしもべヒゼキヤ王をあざ笑い、さんざん悪態をつきました。

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